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あの日、酔いつぶれたあたしは
亮ちゃんにおぶられて帰った
「お前、家どこやねん」
「ん〜、あっち…」
亮ちゃんのため息
それすら、懐かしい…
あの日、亮ちゃんの想いを
『お兄ちゃん』って言葉でかわしたあたし
ずっと好きだった
やけど、今までの関係を壊したくなかった
親友の好きな人と
付き合えないやん…
「亮…ちゃん…」
酔っぱらいのあたしの小さな呼びかけに
ちゃんと返事してくれる
そんな亮ちゃんが大好きだった…
もう、忘れたかったのに…
大人になれると信じて
違う人、好きになりたかったのに
なんで出会っちゃうのかな
「亮ちゃん…好き。大好き」
「ほんまにお前は…」
亮ちゃんの部屋の亮ちゃんのベッド
あたしを寝かせて
扉が閉まる…
ごめんね、亮ちゃん
枕、濡らしちゃった…
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作者名：∞やすばのなな∞
| 作成日時：2016年5月20日 8時
