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４ ページ13
「お名前、教えてもらってもええですか？」
「松岡Aです…」
「大倉忠義って言います
よろしく、Aちゃん…」
それから、彼女にハンカチを渡した
彼女、Aちゃんは
恥ずかしそうに受け取った
「重ね重ね、ごめんなさい…」
「お詫びは、いりません
これからも、珈琲飲みにきてください」
ちょっとびっくりした後
明るい笑顔で「はい」って言ってくれた
その日から、カウンターに座って
珈琲を飲むようになったAちゃん…
世間話くらい出来るようになったころ
帰り道で、男と言い合いしてるのをみた
「雅紀が、違う子と歩いてるのみた」
「だから、誤解だってば」
「もう、浮気ばっかり…信じられない」
前から走ってくるAちゃんと
目があった
「大倉さん…」
そのまま、横を走り去るAちゃん
雅紀と呼ばれてた男も
反対の方に歩いていった
とっさに、Aちゃんを追いかけてた
真っ赤な瞳が見えたから…
一瞬戸惑ったけど…
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作者名：∞やすばのなな∞
| 作成日時：2016年5月20日 8時
