三日月の約束

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カウンター席に横並び
二人に挟まれて、手を握られて…
何呑む？って言葉に

「生で！」って答える

あれ？渋谷さんの顔が赤い
横からの視線が痛い、見られてる
村上さん…やめて…

生ビールがきて、やっと手が離される
ごくごくと喉をならして、呑む

「はぁ〜ぁ、美味しい〜♪」

「上手そうに呑むな〜」

「お二人のせいで、喉乾きましたから」

村上さんが、首傾げてる
渋谷さんが笑って

「雛、天然だすな！」って

あたしの頭を撫でて、俺に緊張したん？
って…当たり前…

今だって、頭に手あるし
目、見つめられてるし…

心臓いくつあっても、たんない…

反対から、腰が抱かれる

「俺に、ドキドキしたんやろ？」

耳元で、渋谷さんの声…
凄い、いい声…やばい、違うドキドキが…

って言うか、何、これ？
さっきから…

「生、おかわり…」

あたしのビールは、すごい勢いで
減っていく
呑まないと、倒れそう…

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