たばこの香り すばる

Bar,G ページ6

すばるの行きつけのBarに行く

「カクテル…は呑まんな。甘い酒なんて

呑まんのやろ？」


なんでしってる？

根っからの酒呑みって言われる

甘い酒なんて、ジュースやん


「呑むゆうねん、初対面の男、落とす時は


可愛く酔ったふりもするしな」


笑って


「俺、初対面やんけ。落とす気ないんか？」


そんな風にゆうから


「いらんやろ？」って


顔をのぞく


「いらんのか？」


あれ？寂しそうに笑った


あたしは、なんか満足して


「うん、いらん。やって、もう落ちたやろ？」


って、肩に頭をのせた


あたしの腰を抱く


「二日酔いするんか？」

「まったく、せんな〜」


「一番好きな酒は?」


「ジャック.ダニエル」


質問に素直に答える


「何が知りたいん？」


「ん？あうか、あわんか？」


あたしは、鼻で笑って


「そんなん、言葉でわかるもんなんて


知れてるで」


すばるは、たばこに火をつけて


「ほな、最後。


雛と別れれるん？」


あたしは、すばるの瞳をみた


「別れてほしいん？」


あたしの頬に手をやって


「あいつの女、抱く趣味はないねん」





あたしは、携帯をいじる



ー信ちゃん、もう終わりにするなー


メールをうつ



信ちゃんから、すぐに返信



ーわかった。ありがとうなー



あたしは、少しだけ


ほんまに少しだけ


泣きそうになった

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