たばこの香り すばる

錦戸亮 ページ35

「物足りんの？彼氏？」

ああ、あたし、欲求不満に思われてる？

「残念やな〜数合わせで、きてん」

「なんや〜」

って、あたしの手を握る

「せっかく、タイプの人におおたのに」

「あたしも、残念やわ。

せっかく、モテたのに(笑)」


にこって、笑って

「二人で呑まへん？」って

聞いてくる

あたしが、手を払いのけると

肩を抱いてきた

「ちょっ、やめ…」

あたしの声より先に



「亮、あかんで。Aちゃん、

渋やんの彼女やで」

安くんが、錦戸さんの手を掴んでた

「ええ、Aちゃん、すばるくんの？」

あたしは、頭の中がパニック

「安くん？なんでおるん？」

ふふって、笑って

「渋やんに頼まれてん〜♪」

あたしの手を握って

「Aちゃん、連れて帰るね〜♪」って

席をたたす


「章ちゃん、俺も行く！」錦戸さんがついてくる

「渋や〜ん〜♪Aちゃん、確保〜♪」

すばるに電話する章ちゃん

あたしにかわる

「すばる、ええ根性してるな〜

お仕置きやな〜♪」

「アホか、お持ち帰りされる気か」

「アホすばる、今日は章ちゃんと錦戸さん

と、3Pしたるからな」

「何ゆうとんねん、え？亮？なんで？」

錦戸さんがかわる

「すばるくん〜♪久しぶり〜」

なんて話してる

「章ちゃん、呑もか〜」

章ちゃんとビールを呑む

錦戸さんが「かわってって」

「すばる、ひとりで抜いとけ、はげ」

むこうで騒いでるすばるを無視して

電話を切った

笑う章ちゃん

「錦戸さん、さっきとぜんぜんちゃうやん」

めっちゃ大人しい彼にいう

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