たばこの香り すばる

仔猫 ページ25

すばるが風邪をひいた

熱があるすばるは、セクシーでたまらん


病人相手にあかんあかんって思って


あたしは、冷えピタはったり

ぜんぜん食べないすばるに


卵雑炊を作って食べさす


「熱いのいやや…」

はいはい、フゥフゥしますよ


冷まして口に運ぶ


「食べれる？」

半分しか食べれんすばる

あたしも、残りですます


「酒呑まんの？」


あたしは、すばるのオデコを軽く叩く


「あたしかて、病人の横で酒なんか呑まんわ

はよ、元気になって、一緒に呑むで」


すばるがにこって笑う


「かわええ」


頬にキスする

「弱ったすばるは、かわええな〜」


「あほっ」


布団にもぐる


「少し、寝なあかんで」


「手…」「はいはい」

少し、手を握ってると聴こえる寝息


そぉっと、手を離して


ポカリとアイスの用意


着替えとタオルも用意した


寝室に入る


すばるがいてほしいんか


あたしが居たいんか


わからんけど


ベットを背もたれにして


本を読む


そのまま


寝てしまっていた


「A…お前まで、風邪ひく…」


すばるの声できずく


すばるの首をさわる


熱が下がってた


タオルを絞って、すばるの身体をふく


着替えをさせて


水分補給


「おいで…」


すばるの少し温かい腕の中で寝てしまった


朝、喉が痛い


元気になったすばるが


「大丈夫か？」ってきく


のど飴をなめて、仕事にいく


昼には、声がかすれて、ほとんど出なくなった


信ちゃんが、「明日、休め」って言う


他の人に移すとあかんので


休む事にした


「すばる、風邪ひいた。うつるとあかんから

今日は来んといて」


あたしの出てない声に


驚いてるすばる


家に帰って、横になる


玄関の鍵があいた事にも気づかずに

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