たばこの香り すばる

月曜日 ページ14

朝、自分の家に帰って


会社に行く準備


すばるから、メールがはいる


ー今日、仕事終わったら、家にきてー


わかったって、連絡して


会社にむかった


会社につくと、信ちゃんはもう


仕事をしていた


あたしも、軽く挨拶して


仕事をはじめる


信ちゃんが付箋のついた書類を


あたしに渡す


「ちょっと治しといて」


書類には、『話ししたい』ってメモ


席をはずして


信ちゃんにメールした



すばるに、今日は行かれへんって


連絡する


すぐになる電話


「どないしてん？なんでこれんねん」


「信ちゃんが、話ししたいって」


「その帰りでええから、こい。また、電話せえ」



あたしは、昼からの仕事を終わらせて


いつものカフェで信ちゃんを待つ



「すまんな〜」って信ちゃんがくる


あたしの顔をみて


手を握った


「すばるとつきおうてんのか？」


「うーん、わからんな〜」


「俺が離婚したら、側におってくれるか？」


あたしは、首を横にふった


「子どもから、信ちゃん奪われへん」


「お前の為やったら、全部捨てても


かまへんって言ってもか？」


「信ちゃん…」


あたしが顔をあげれなくなる



あたしの頭に手をおいて


ポンポンってする



「困らす気やないねん」


顔をあげると


信ちゃんが、寂しそうに笑っていた


「すばるがな、俺に電話してきよったわ」


「すばるが？」


「すばるはええ奴やから、お前を任せても


大丈夫や…」


「信ちゃん…あたし、信ちゃん大好きやで


我が儘なあたしを、いつも、包んでくれた


でも、今、すばるとおりたいねん」


泣きたくない


信ちゃんに涙みせたくない


「ごめんな、信ちゃん…


いっぱい、困らせてごめん、ありがとう」


信ちゃんの前で泣く前に


席をたつ


「A…愛しとるよ」

「あたしも、愛してた」


店を出ると、すばるから


メールがはいってた

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