デブは嫌いやねん(赤)

痩せて、気持ちを ページ34

すばるが目を見開いてななをみる。
そして、ため息をついて、静かに口を開く。

す)「誤解や。
俺がどんな思いで、あの時お前に声かけたと思ってんねん。
やっと合格して、気持ち伝えれる思たら、お前学校こんなってもうて」

ななの頭を撫でて、
す)「こんな、かわりやがって…」

貴)「やって、嫌いって…」

す)「アホか！デブ好きゆうたら、お前の事好きってばれるやないか」

我慢してた涙がこぼれた。

す)「それにな…俺はお前の外見に惚れたんちゃう。痩せたから好きとか最低やないか。
デブでも、なんでもお前はお前やろうが！」

す)「お前が好きや、それだけやねん」

この人を好きになって良かった。
まっすぐな言葉をくれる。

貴)「すばる」
泣きすぎて、言葉が続かない。

す)「なくなや。俺の為に痩せたんやろ？よう、がんばったな〜」頬の涙をぬぐう。

貴)「すばるに近づきたかったから…」

ななを抱きしめて「近づきたかったんは俺や」って頬にキスした。

す)「あかん、理性たもたれんなる、ええことしよか」
すばるの顔をみると、ニヤリっと笑った。

伝えたいんです。→←振り向かせたいんです。

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