同期入社~赤~

打ち上げ ページ26

あたし達のチームが手がけた



新企画の商品も売り上げものび





部署で軽い打ち上げをする事になった




ビールを手に乾杯する



「ほんま、ようやってくれたな、お疲れさん」




ワイワイと楽しく呑む





誰かが「最近、長田部長見かけませんね」




って言葉に



「あぁ、あいつはクビや」と村上課長



「え？」一斉に皆がみる



がははって笑う村上課長



あたしを見て



「あいつ、お前の他にもよーさん、





被害者おってな、証拠も揃ったから



訴えられたんや



まあ、会社にもマイナスやし、取締役として



クビ切ったってん」




渋谷が「雛、何から突っ込んだらええんや」



錦戸が「取締役って…」




「おう、株買い占めてな、大株主や」




目、落ちますよ、渋谷さん




「いつから…」あたしの言葉に




「昨日からな、明日、正式に取締役会で就任や」




ビールを呑んで




「明日から、この部署は社長直属や！」



渋谷の肩を叩いて、「すばる、明日から


部長や。A、部長補佐やからな」



あたしは椅子に座り込んだ



「うわっ、A、大丈夫か？」


「一気に酔いがまわった」



渋谷もあたしの横に座り込む





信ちゃんが「丸」って呼ぶ




「へっ？僕？」



「お前、係長な」




「ええ、僕無理ですやん〜」




変な動きをしだす




「ほな、ええわ、安にするから」




「ひゃあ、やりますやん〜」慌てる丸。



皆が笑う





渋谷が


「雛のおごりで、パァっと行くぞ」




おーっと歓声があがる




まだ、座り込むあたしに




「行くぞ」と渋谷が手をさしだした

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