夜顔 〜アダムとイブ〜2

過去の罪 ページ6

寄りかかるAの唇にキスをした

完全にすばるやと思ってるのか
一生懸命舌の動きについてくる


抱き抱えて、ベッドに降ろすと
その無防備な首筋に
唇を這わせた



そのまま

半分意識のないAを抱いた




朝、裸のままで抱き合うように
寝てた俺達


目を覚まして


「えっ、章ちゃん？えっ、なんで？」


パニックになってるA

「なんも覚えてないん？あんなに
喜んでたのに？」




「あたし…」


下を向いて、ポタポタと涙を流すA


そっと抱きしめて

「Aはなんも悪ないよ
すばるも同じ事してんねん。
俺はAが好きや…すばるなんかより
ずっと前から…」



「章ちゃん、ごめん…
あたしは…すばるが…」


ぎゅっと抱きしめる腕に力をいれた


「ええよ、それでも
すばると同じように
俺のことも好きになってくれたら…」


名前は何も答えずに
俺から離れると


「ごめん、帰る…」

散らばった服を着て
逃げるように部屋から出ていった



タバコを咥えて

「もう、離れられへんな…」って
昨日の余韻に浸った

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