最後まで側にいて

疑問 ページ5

「１人暮らしやろ？
彼氏は？」



「…いません」


「その手、なんも出来んやん」

にかって笑って
ハンドルをきる…綺麗な横顔…





あたしは言われるままに
少しの着替えを用意した

渋谷さんが手伝ってくれるって
言うのを
丁重にお断りして…


玄関で待っててくれた渋谷さん
あたしの荷物を持つと

また、車に乗る



連れて来られたのは
大きなマンション…


「ちらかってるけどな…」

渋谷さんの部屋…
大きなソファに座ると

「治るまで、ここにおり」

「いや、そんな…
そこまで、甘えられません」



横に座った渋谷さんは

「俺のせいやし…」

珈琲カップを置くときに
手首を掴まれて

バランスを崩した


「こんな酷い火傷おわす気
なかってん。すまん…」

頭を下げられて
慌てて許してしまった

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