【12月22日】PM3:00…阿笠 ページ2
阿笠Side
＿＿12月22日、PM3:00
ボォーーーーー
ボォーーーーー
乗ってるフェリーの汽笛がうるさくて、眠れず甲板に出た。
海を眺めても進路を邪魔する船なんて１艘も居ない……
空を舞うカモメすら、水面を飛ぶ魚すらいない。
遠くに見えるのは小さな島だけ。
その小さな島は、遠くから見ても
なんとなく不気味に思えた。
目の錯覚なのか、島の周りにはうっすらと霧が掛かる。
海の上にポツンと浮かぶ島・・・
そこを目指して船は揺れる。
私以外にも、何人かの乗客が居た。
『さぶっ』
12月の海は肌に突き刺す寒さ。
「寒いですね……」
後ろから突然話しかけられ、びっくりして振り返ると、ニヤニヤ笑った男が一人。
『は、はい……』
「あれ〜？どっかで見たことある方やな〜」
『あ、ﾊｲ……』
顔を隠そうと男から顔を背けてみても、男は続けた。
「あ！思い出したー！
オペラ歌手の……！
阿笠Aさんですよね！」
『……ﾊｲ。』
男はまたニヤニヤした顔で、片手を出してきた。
「ぼく、丸山隆平と申します。
Aさんも招待状で？」
丸山隆平はわたしの手をブンブン振りながら喋る。
一見すると笑顔だけど、目の奥が笑ってない。
その男はベージュのアンゴラ素材のロングコートが、上下黒の服によく映える。
一見すると、明るいその男は寒さのせいか、唇に色を持たずまるで生気がない。
この船と同じで不気味に感じた。
『はい……』
丸「へぇ〜！
あっ、ぼくさっきぃ〜、俳優の渋谷すばると喋っちゃったっ！」
丸「なんか有名人ばっかやな〜」
『…………』
丸「あっ、申し遅れました。
わたくし、小説家をさせてもらってます。」
『ま、るやま……』
丸「あっ、知ってくれてるん？」
嬉しいわ〜って言おうとしてるのに被せて
『すいません。存じ上げなくて……』
丸「え〜！」
『俳優の渋谷すばるさんは存じ上げてます』
丸「…………の…………ら……も…」
ボォーーーーー
ボォーーーーー
汽笛の音で丸山隆平さんが何を言ったのかは聞こえなかった。
船内放送で
「大変お待たせしております。
もうまもなく到着となります。
お忘れ物ないよう、下船のご準備をお願い致します」
不気味に笑う丸山隆平さんと別れて、降りる準備をしに船内へ入った。
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がくたん(プロフ) - ＳＣＣＳさん» とんでもない！嬉しいです♪更に嬉しいお言葉までありがとうございます！書き分け、やっぱり！私、皆さんの作品読ませていただいてますもん、分かりますー♪お恥ずかしながら文学通ではないのですが、だからこそ新鮮な気持ちで更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年6月23日 22時) (
レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
ＳＣＣＳ(プロフ) - がくたんさん» がくたんさん、私の返信でごめんなさい！それぞれ4人に担当振り分けて書きました。修正したりで、ページに作者名は入れないって事になったんです！もしや、違いが分かりました？あの、この場を借りて…がくたんさん、ファンです！コメント頂けて、こーふんしてます (2018年6月23日 21時) (レス) id: 80da970007 (このIDを非表示/違反報告)
ＳＣＣＳ(プロフ) - ひみささん» いつも、コメントありがとうございます！結構、4人頑張りました！更新お待ちください！ (2018年6月23日 21時) (レス) id: 80da970007 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - ただいま弾丸帰郷の帰りの新幹線、ゆっくり読むには格好の時間です！早速読み初めました！脳ミソよーくストレッチして、皆さんの脳内についていけるように頑張ります！ちなみにこれ、それぞれのターンで書いてはる作者さん違いますよね？ (2018年6月23日 20時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 公開待ってました！ありがとうございま〜す♪ (2018年6月23日 18時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞やすばのなな∞ ココナッツ sangozygo SCCS
x他2人 | 作成日時：2017年12月27日 18時
