22 暖かな時間 ページ22
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もうすっかり辺りは暗くなっていて、夜の静かさとテヒョンが流しているゆったりとした洋楽がよくマッチしていた。
仕事であったことを話したり、テヒョンの飼ってるヨンタンの話をしたり彼との会話はとても楽しかったしすごく癒された。
私さっきまであんなに落ち込んでたのに、テヒョンといるとこんなに笑えるんだなあ…
そんな自分に自分で驚く。
この世の終わりぐらいに落ち込んでいたのに、テヒョンと話しているとそれを忘れるぐらい癒されて。
けれど話をしていなくても沈黙を気まずく思ったりすることはなくて、むしろその沈黙も心地よかった。
テヒョンってほんとに不思議な人だよなあ…
人を恐縮させてしまうぐらい綺麗な外見を持っているのに、テヒョンの周りの空気はとても暖かくて一緒にいるだけでこっちまで暖かい気持ちにさせる。
そのミスマッチさが彼独特の雰囲気を作ってるんだろうなあと思う。
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「あとどれくらいで着くの？」
田舎の方に車を走らせて、もうちょっとで1時間経とうとしていた。
TH「もうあとちょっとで着くよ」
山に入って少しだけ登っていくと駐車場があって、テヒョンはそこで車を停めた。
TH「よし、ついたよ！ヌナ」
「ここ？」
TH「うん。俺が見せたいのはもうちょっと歩いた先にあるんだけどね」
そう言ってテヒョンは少し奥を指差すと、奥へと歩いていく。
すると少し急な下りの階段があって、3センチ程のヒールがあるパンプスを履いていた私は、スニーカーでくるんだったななんて後悔して。
TH「はい、ヌナ」
すると、テヒョンはそう言って手を差し出した。
「え？」
TH「ヌナ、ヒール履いてるから」
だから、はい。
テヒョンはそう言って、早く握れと言わんばかりに私にまた手を差し出した。
「えっと…」
危ないから手を繋いでくれるってことだよね？
言ってることは理解できたけど、なんだか照れ臭くて素直にその手を握れない。
そんな私を見兼ねたテヒョンは、
TH「よし、これでおっけい！」
私の手を自ら握ると可愛い笑顔を見せた。
そんなテヒョンに手を引かれて階段を降りていくと、細い川沿いに着いた。
TH「ついたよ、ヌナ」
「えっと、ここ？」
そう尋ねた瞬間、ほわっと光る緑がまばらに見えた。
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mii(プロフ) - はぁ、もうね大好き (2021年8月18日 8時) (
レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - はじめまして。とても感動しました。グク編も読みたいです^_^ (2021年2月6日 2時) (レス) id: 283143d3e0 (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - 夏さん» 夏さん！コメントありがとうございますうう（ ; ; ）遊び人として書かれがちなテテちゃんですが、私は勝手にすごく一途な人だと思っててそれを書きたかったので、そう言ってもらえると嬉しいです…！早く続きを書けるように頑張ります(*^^*) (2020年4月8日 18時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - はじめまして^ ^お話とてもおもしろいです！グクペンですが一途に主人公を思うテテ好きです(*^^*)どっちとくっつくかドキドキします！ (2020年4月8日 0時) (レス) id: 13b7e644bd (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - Kumiさん» Kumiさんコメントありがとうございます！これからどんどんテテのターンになっていくので是非楽しみにしててください！（笑）早くこちらの続きを書けるように頑張ります(*^^*) (2020年4月6日 3時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノカ
| 作成日時：2020年3月18日 22時
