4話 ページ5
「そう、なら安心ね。」
Voidollが勝手に決めて納得いかなかった他のヒーロー達と口論とかになったら困るもの。
面倒なことはなるべく避けたい
「デハ今カラAサンノ仲間トナル人達ノトコロヘ向カイマショウ！」
「な、なんかドキドキするんだけど…」
さあ、捕まって下さい、とVoidollに腕を差し出されて私はその腕に捕まる。
瞬間目の前が光り輝き、目を瞑る。
「Aサン、Aサン、着キマシタヨ」
Voidollに言われて目を開けると、先ほどの空間はなく目の前に広がるのは『ようこそ！』と壁に書かれた文字。
後ろから気配を感じて振り向くと、パァン！と次々に何かが破裂する音。
「「「「ようこそ！#コンパスへ！」」」」
「！」
男女の声が混じり驚きと焦りで目を見開く私をみて爆笑しているものもいる。
「いらっしゃい、新入りさん！」
「アンタのことVoidollから聞いてるぜ」
「さ、そんな暑苦しい帽子なんて脱いでここの特等席に座んな！」
名前もわからない、若い男女が近づいてきてグイグイと私の背中を押し中心の席へ連れて行かれる
ユラン=ブルク氷帝国では生まれた時から独りだったためこのような手厚い歓迎など初めてだった
心がポカポカするような、少しくすぐったい気持ち。
私は今、死んだ時の格好のまま。
要はユラン=ブルク氷帝国の一般兵の制服を着ているわけで、雪国であったことから分厚い帽子で頭を覆っており、肺が凍らないように手拭いで鼻と口を覆っていた。
生前の時は口にしたことのないような料理を目の前に私のお腹は我慢できないとばかりにお腹の虫が声を鳴らす。
周りの皆さんも笑いながら私のためにお皿いっぱいに料理をよそってくれた。
「あ、ありがとう」
せっかく私のために作ってもらったんだ。
これから一緒にやっていく仲間で毒を盛るなんてことはしないだろう。
更にこれはみんなで食べる料理だ、毒が入っている可能性は非常に少ない。
私は頭と顔を覆っていた防寒具を外し床におく。
さあ、食べるぞ！という時にピキッ…とした寒さが私の背中を襲った
でもほんの一瞬、そんな大した寒さじゃなかったということもあり気にせず料理に手を伸ばそうとした時、ひとりの仲間によって私の手は再び動かなくなることになる。
「あら？アダムさん、どうかされましたか？」
アダムさん、確かに誰かがそう言った。
「…、A…、、？」
「！」
例えるなら氷のような声。
私の手の中にあったお皿が床に落ちた。
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日向(プロフ) - 骸蜘髏巍屍龍さん！お久しぶりです！と言っても最近バグ少女で知ったばかりなのですが…。今日アダム推しになったのでありがたく読ませて頂きます。 (2020年8月2日 21時) (
レス) id: 378262d87d (このIDを非表示/違反報告)
骸蜘髏巍屍龍 - ネウロさん» コメントありがとうございます。このサイトで別サイトの情報をお伝えするわけにはいきません。詳しくは、大事なお知らせから「作者のこれからのこと」を読んでください。 (2020年6月6日 2時) (レス) id: 9e88b8f2ee (このIDを非表示/違反報告)
ネウロ(プロフ) - 別サイトってどこでしょうか…？！続きが見たいです！！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: f75d0817e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：骸蜘髏巍屍龍 | 作成日時：2020年5月12日 15時
