15話 ページ16
Voidollによるチートリアルが終わった。
生前で国のために前衛で戦って魔力だけは自信があると思っていたのに、数時間ぶっ続けに攻撃をし続けたら肩で呼吸出来なくなって、立ってるのもやっとで足に力が入らない…なんて酷いザマだ。
もっと、もっと頑張らないとあの兄弟には追いつけない、追い越せない。
このままじゃ一定の距離どころか差は広がるばかりだ。
「…くそ……、ッ!」
不甲斐なさを胸に汗を拭きながら自室へ戻りシャワーを浴びようと廊下を歩いている時だった。
朝食の時にはいなかった全身黒ずくめの男と氷野郎が廊下で突っ立って何やら親しげに話しているではないか。(ヤツは背を向けているので表情まではわからない)
ああ、最悪だよ。
Voidollのチュートリアルが終わってこっちは体クタクタなのになんで精神的にも苦痛を受けなくてはならないのだ?!
でも私が教えてもらった道はこの道しかない。
ここを通り抜けなかったら自室へは辿り着けない。
何が何でも氷野郎がいる道沿いを通らなくてはいけなかった。
しかし私の足音に気づいたのか、はたまた隣の黒い彼が言ったのかはわからない。
背を向けていたのに奴は後ろを振り返り私を見たのだった。
「!」
バチッと目が合う。
瞬間、私の背筋に寒気が走る。
私は何も見ていない、知らない。
何事も無かったかのように表情を無にしてヤツの近くを通り過ぎようとする。…が、もう1人の黒い彼に肩を組まれて捕まってしまった。
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日向(プロフ) - 骸蜘髏巍屍龍さん!お久しぶりです!と言っても最近バグ少女で知ったばかりなのですが…。今日アダム推しになったのでありがたく読ませて頂きます。 (2020年8月2日 21時) (レス) id: 378262d87d (このIDを非表示/違反報告)
骸蜘髏巍屍龍 - ネウロさん» コメントありがとうございます。このサイトで別サイトの情報をお伝えするわけにはいきません。詳しくは、大事なお知らせから「作者のこれからのこと」を読んでください。 (2020年6月6日 2時) (レス) id: 9e88b8f2ee (このIDを非表示/違反報告)
ネウロ(プロフ) - 別サイトってどこでしょうか…?!続きが見たいです!! (2020年6月6日 1時) (レス) id: f75d0817e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:骸蜘髏巍屍龍 | 作成日時:2020年5月12日 15時