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14話 ページ15

「ココニ手ヲカザシテ下サイ」
「?」


Voidollの目の前に何かを認証するパネルが現れる。
ホント驚かされる、どうなんてるんだろうここのシステムは。
恐る恐る言われた通り手をかざすと上にAと書かれた画面が大きく表示された
でもわかるのは名前だけ。他の文字はなんて書いてあるのかわからない。


「!」
「Aサンノステータス、能力、アビリティデス」
「…ごめん、Voidoll…私字が読めないの」


学校に行くお金なんて無かったから…ごめんね、とVoidollに謝るとVoidollは笑ってわかりやすく私の説明をしてくれた。

私のロールはスプリンターであり足が速いヒーローであること。
スプリンターの中でも攻撃力が強くその分防御面が脆いこと。(体力は触れられなかったから普通なのかな)
ヒーローアビリティは同じポータル内の敵の防御力を大ダウンさせること。

などなど、、ヒーロースキルも言われたけどちょっと覚えることがいっぱいでついていけなくて聞くのをやめてしまったから覚えていない。


「マア、少シズツAサンニ合ッタ戦イ方ヲ見ツケテイケバイイト思イマス。」
「わ、わかったよ」
「デハ、チュートリアルニ入リマス。Aサン、マズポータルキーノ獲得ノ仕方デス」


それから私はVoidollのチュートリアルを初めから順に受けた。
基本的なルール、カードの発動の仕方、ダッシュの仕方から何から何まで。
さっきみんなが言っていた『Voidollは鬼』って事だけど、私はそうは思わない。
上官の方がよっぽど鬼だし鬼畜だった。Voidollなんて可愛いものだよ


「Aサン、筋ハイイデスネ!練習スレバモット上手ニナルト思イマス」
「!…ありがとうございます」


ニコッと微笑むVoidollの言葉に嬉しくなった。

これぐらい出来て当たり前、誰でも出来ると生前上官から言われ続けていた私にとって褒められることは新鮮だ。
嬉しくなって、期待に応えたくて、私は一生懸命チュートリアルを受けた。







「はっ…はっ…」


プログラムのVoidollをどれだけ溶かしただろうか。
時間は結構経っていて、Voidollは相変わらず私に指導してくれている。

こんなに息が上がるの久しぶりだ…
でも、だいぶわかった…バトルのやり方、立ち回りなど体にだいぶ馴染んできている…。


「ソロソロ3時間経ツノデチュートリアルハココラヘンデヤメニシマショウ」
「!…は、…はい、ありがとうございました」




《チュートリアルヲ終了シマス》

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日向(プロフ) - 骸蜘髏巍屍龍さん!お久しぶりです!と言っても最近バグ少女で知ったばかりなのですが…。今日アダム推しになったのでありがたく読ませて頂きます。 (2020年8月2日 21時) (レス) id: 378262d87d (このIDを非表示/違反報告)
骸蜘髏巍屍龍 - ネウロさん» コメントありがとうございます。このサイトで別サイトの情報をお伝えするわけにはいきません。詳しくは、大事なお知らせから「作者のこれからのこと」を読んでください。 (2020年6月6日 2時) (レス) id: 9e88b8f2ee (このIDを非表示/違反報告)
ネウロ(プロフ) - 別サイトってどこでしょうか…?!続きが見たいです!! (2020年6月6日 1時) (レス) id: f75d0817e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:骸蜘髏巍屍龍 | 作成日時:2020年5月12日 15時

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