12話 ページ13
「知らないでしょう。団長様と私は住む世界が違いますから」
ヤツの顔も見ずに私は零夜君に笑って言う。
私の上官でも女王直属の近衛騎士団長様の戦う姿など目撃したことないと言っていた。
属性魔法を体内に秘めている人は特別らしい(私もなんだけど)
やはり同じ属性魔法を持っていてもこんなに扱いが違うのはあの氷冠女王と名を馳せる女王様のお気に入りだからだろう。
「む、そういうものなのか？」
「ええ。一般兵1人など国の壁にもならない。私のことなど眼中にありませんよ。」
「そうなの？アダム」
っおい！！本人に聞こうとすんなよ！
アイツに口を開かすまいと私が率先して説明してんのにさ！！！
ホント、この零夜ってヤツ注意しなきゃ…
「……、Aは「名前を呼ばないでっ！」
名前を呼ばれた瞬間、ドクンと波打つ心臓。
私はそれを消し去るようにガンッと拳を強く机へ叩く。
遮るように、ヤツを睨みつけて。
みんな驚いて私を見てる、空気を悪くしてるのも知ってる。
でもごめん、今余裕ない。
「昨日からなんです？馴れ馴れしい。アンタとは幼馴染なんかじゃない、知らない！」
もう縁なんてとっくの昔に切れてるじゃないか、何を今更、なんで今更！！
「お、おいおい、A…それはねーだろ」
これから一緒にやっていく仲間なんだぜ、とアタリ君が遠くの席で私を宥めるが知るか。
なんで私ばっかり我慢しなくちゃいけないんだ
アタリ君に向けていた視線をヤツへと戻す。
バチッと目が合い、ヤツは下へ視線を伏せた。
「いいんです、…大丈夫ですから」
「ッ…！」
眉を少し下げ悲しそうに騒ぐ人達を宥める氷野郎。
その瞬間、またもや胸の鼓動がドクンと跳ねた。
な、なんで、なんでそんな顔するんだよ？！
つーか、はぁ！！？
なんで私が悪者みたいになってるわけ？
居た堪れなくなり逃げるように立ち上がる。
「…もういらないです、ご馳走さまでした。」
「えっ、まだ半分も食べて…「誰かさんのせいでご飯が不味くなったので。ジャンヌさん、この食器どこに置けば？」
「あ…置いといてもらっていいですよ、片付けて置きますので」
「すみません、皆さんごゆっくり」
ごめんなさい、誰が作ったかわからないけど美味しかったです。
そう言って私はその場を後にした。
「ホント、腹が立つ！なんで私があんな言葉受けなきゃなんないわけ！？悪いのはアイツでしょ」
愚痴をこぼしながら廊下を歩いていると目の前に光が現れVoidollが姿を見せた
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日向(プロフ) - 骸蜘髏巍屍龍さん！お久しぶりです！と言っても最近バグ少女で知ったばかりなのですが…。今日アダム推しになったのでありがたく読ませて頂きます。 (2020年8月2日 21時) (
レス) id: 378262d87d (このIDを非表示/違反報告)
骸蜘髏巍屍龍 - ネウロさん» コメントありがとうございます。このサイトで別サイトの情報をお伝えするわけにはいきません。詳しくは、大事なお知らせから「作者のこれからのこと」を読んでください。 (2020年6月6日 2時) (レス) id: 9e88b8f2ee (このIDを非表示/違反報告)
ネウロ(プロフ) - 別サイトってどこでしょうか…？！続きが見たいです！！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: f75d0817e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：骸蜘髏巍屍龍 | 作成日時：2020年5月12日 15時
