約束244個目 ページ30
白米、味噌汁、肉団子、サラダ、唐揚げ、etc.
食堂で私たちに出された夕食だ
数時間走りっぱなしの“個性”使いっぱなしだった私たちにとってこれ以上にない豪華な食事である
ワイワイと騒ぎながらみんな食べているが、皆さんご存知の通り私の“個性”は体力を消費して風を起こす
つまり
「風使起きろ！飯食いながら寝るんじゃねえ！」
「……ねてない」
「せめて目ェ開けてから言えよ！」
「上鳴くんきちく…もっと優しくして…」
なんとか目を開けて味噌汁を口に流す
豆腐うまい
ふと隣を見ると上鳴くんが両手で顔を覆っていた
「……なにしてんの」
「いや、別にやましいことなんで考えてねえから安心してくれ」
「はあ？」
−−−
夕食後
「あー癒されるー」
「Aちゃんおっさんみたいよ」
「梅雨ちゃんひどい……」
「しかし温泉あるなんてサイコーだわ」
「わかる」
「眠い」
「起きて、寝たら大変なことになる」
むにゃむにゃと半分寝てると
「峰田くんやめたまえ！
君のしている事は己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ！」
飯田くんの大きな声が聞こえてきた
その内容で色々と察した女子一同
まあ同じ時間帯に入浴って時点で想像はついてたんだが
「あいかわらずだなあ峰田くん」
「最低ですわ！」
「壁とは超えるためにある！！
“Puls Ultra”！！！」
「速っ！！」
「校訓を穢すんじゃないよ！！」
男子の声が聞こえる
校訓を最悪な意味で使うて、お前なんでクラス順位半分より上なんだ
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作者名：シオリ | 作成日時：2016年8月2日 21時
