約束⑥【ヒロアカ】 (ページ28)

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約束242個目ページ28

「やーっと来たにゃん」

午後5時20分、ようやく宿泊施設についた

約八時間“個性”ぶっぱなして走り続けた私たちはこれまでの比でないほど疲れ果てた

「何が“３時間”ですか…」

「腹減った…死ぬ」

「死んだら葬式行ってやるよ」

「ひでぇ」

「悪いね、私たちならって意味アレ」

瀬呂くんの文句にさらりと嫌味のようにこたえる茶髪ショートボブのワイプシ

え、上鳴くんの言葉に暴言を返してる輩がいるだって？

誰なんだろうねあはは

「私の土魔獣が思ったより簡単に攻略されちゃった
いいよ君ら……特にそこ５人
躊躇の無さは経験値(・・・)によるものかしらん？」

金髪ロングのワイプシに指をさされる私、つきくん、焦凍くん、いっくん、飯田くん

「３年後が楽しみ！男にはツバつけとこー！！
！」

言葉通りに私以外に指をさした４人にツバをかけた、適齢期怖い

「適齢期と言えば」

「と言えばて！！」

バシンといっくんに猫パンチ(平手)を食らわせる金髪ロングのワイプシ

それにめげず言葉を続けるいっくん

「ずっと気になってたんですが、その子はどなたかのお子さんですか？」

いっくんの視線の先には額の部分に角のようなものが２本付いてる帽子を被った男の子(目つき悪い)

質問にこたえたのは茶髪ショートボブのワイプシ

……後で名前を聞かねば

「ああ違う、この子は私の従甥だよ
洸汰！ホラ挨拶しな、一週間一緒に過ごすんだから…」

男の子に近づくいっくん

「あ、えと、僕雄英高校ヒーロー科の緑谷
よろしくね」

頼りなく差し出した右手はとられず、それどころか股間を思い切り殴られる始末

きゅう、と情けない声をか細く出して倒れるいっくん

そんな彼を見てくあ！！と食いついたのは飯田くん

「緑谷くん！
おのれ従甥！！何故緑谷くんの陰嚢を！！」

「ヒーローになりたい連中とつるむ気はねえよ」

「つるむ！？いくつだ君！！」