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story30 ページ31

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先生を呼ぼうと思って声を発した私の手を掴んで本棚の間に入る私と今市くん







どういう状況なのだろうか

ただ、ずっと前感じたことのある



”あの予感”








「い、今市くん……?」

そう名前を呼ぶと、塞がれた私の唇







「っ………ちょっ………………」

今市くんの胸板を叩く私


理解不能なこの状況









「俺は、Aのことが好き。Aは?好きな人いんの?」


私より背の高い今市くんは上から問いかける。

急な問いかけに戸惑う私

そんな私をじっと見つめる今市くん







「わっ、私は、今市くんは友達として好きだよ……」

そう言う私に少し残念そうな目をして追い打ちをかけるように聞く今市くん




「登坂のこと、何とも思ってないよね?」







なんでだろう

先生のことが好きって確信させられてる気がする。









こんな状況、美香はどう思うのだろう。



それと同時に私の心の中で巡ること

先生が好き…… なのかも。









「………教師と生徒だよ?」





そう言う私の口は心と矛盾してる





「そうだよね。返事、いつでもまってるから」

そう言って図書室を後にした今市くん。









「……………借りたい本なんかないじゃん」






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作者名:m氏 | 作成日時:2015年5月17日 9時

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