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story29 ページ30

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いつものようにSHRが終わる

いつものように美香の方を向く

いつものように ”ばいばい” と…………





いつもと違う

今市くんが私の方に向かってきた。








「A、図書委員だよね?」

「あっ、うん……そうだけど…?」

私より身長の高い今市くんにそう言う




「ちょっと借りたい本があるんだけど、一緒に行っていい?」

「わ、私はいいけど…美香も一緒に…

「ごめん美香、今日は先帰ってて?」



__私の声は今市くんの声に掻き消された






美香はニコっと笑い

「うん、わかった!」


そう言ったが、悲しそうな目をしていた。





この時私が美香を無理矢理にでも一緒に図書室へと連れて行っていれば、

きっとこの先の未来は変わっていた。









「失礼しまーす」


そう言って入った図書室には、

図書室なんて似合わない先生の寝てる後ろ姿が遠くに見えた






「せんせ…………………





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作者名:m氏 | 作成日時:2015年5月17日 9時

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