放課後委員会 (ページ26)

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起きたら背中に感じていたはずの陽の暖かさがなくなっていた

前に居たはずの先生も、上のジャージが置いてあるだけで居なくなっていた

「あ………寝ちゃってたんだ」

もう、夕方か。と思い時計に目をやると、19:00過ぎ

私は心の中で焦る

バスは平日18:00台でなくなってしまうんだから

＿＿＿＿帰れない？

学校から歩くと家まで1時間半はかかってしまう。

そう焦る私はお母さんに言わなきゃと思い、

ケータイを探しにパイプ椅子から起き上がる。

登坂先生が少し離れたパイプ椅子に座っていた

「……先生、ジャージ。すみませんでした」

そういうと先生は悪戯っ子のように目を細めながら、

「俺のジャージ好きすぎたみたいで、離してくんなかったからさ」

って少し下から見上げて言う。

「せんせーの匂い、好きんなっちゃった？」

なんて言ってくるのが少しだけ図星で、少し悔しい。

「全然っ！すみませんでしたっ！」

って言いながら図書室を出ようとすると

「バス、ねーんじゃねーの？」

「なっ、ないけどだいじょう… 「乗ってけ」

「あぶねーから乗ってけよ」

「けど……「ほらっいくぞ、」

そう言って私の手首を掴む先生の手は、

初めて話したあの日よりも優しくてあったかかったのはきっと気のせい

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