＊ ページ11
みゆ「侑李。ありがとう。
でも、私は好きって言わない。」
私の背中から手を引っ込めた君が動揺して私を見つめる。
侑李「なんで…？」
みゆ「侑李が大切だから。
侑李の夢が大切だから。」
みゆ「行ってきて。海外協力隊として、
困っている人を助けてあげて？
侑李の夢を叶えて？」
侑李「…みゆ。」
君は泣いた。
小さい頃から弱そうで、でも絶対泣かなかった君が、一粒の涙をこぼした。
侑李「…行ってくる。」
侑李「でも、待っててとは言わない。
帰ってこれるかなんて分からないから。
でも、忘れないで。僕はみゆが好き。」
待っててとは言わない。
そう言ったくせに、君は私にキスをした。
口が一瞬触れるだけの優しいキスを。
みゆ「私も、待たない。
私は私で進んで行くから。」
お互い、行っていることとやっていることが矛盾していて。
待っててなんて言わないといった君は、
私に忘れられないキスを残していった。
私は私で生きていくと、強気に言った私の目からは止めどない涙が流れた。
ファーストキスは、しょっぱい味がした。
ただの幼馴染だった私たち。
キスをしたのに、私は君の彼女じゃないし、
君は私の彼氏じゃない。
それでも私にとって、
侑李のキスは幸せと悲しみの味がした。
あの日から2年が経って、私は会社で働いている。
侑李の言う通りに、彼のことを待たずに
ただ空を見上げている。
ただ、心の中は私だけのもの。
私だけの空間。
何を言おうが、何を思おうが私の勝手。
だか、毎日心に呟くんだ。
"君のことが大好き。"
"いつまでも、待ってる。"
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちねめろぴ-すけ（○ ・ ω ・)(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！いちを「慧が光で光が慧で」と調べて頂くと出てきます！←図々しい (2016年9月3日 21時) (
レス) id: 241c5d99f5 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - ちねめろぴ-すけ（○ ・ ω ・)さん» おおー！おめでとうございます！作品更新されたら遊びに行きますね！ (2016年9月3日 20時) (レス) id: 9622d14e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちねめろぴ-すけ（○ ・ ω ・)(プロフ) - こんにちは！おじゃんぷぅの分身です！笑← こちらの方から作品を書かせて頂いております！私はららさんのような人の心を動かす素晴らしい作品は書けないと悟ったのでいのひかが入れ替わるお話しを書いてます笑 (2016年9月2日 23時) (レス) id: 241c5d99f5 (このIDを非表示/違反報告)
おじゃんぷぅ - ありがとうございます！ららさんのおかげで占ツクデビュー出来ました！ (2016年9月1日 18時) (レス) id: ee2c45fbd9 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - おじゃんぷぅさん» 大丈夫だとおもいますよ！私はスマホとパソコンとどっちも使ってます^ ^ (2016年8月31日 18時) (レス) id: 9622d14e47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らら | 作成日時：2016年7月31日 14時
