ザル -LAY- ページ21
扉を閉めたと同時に、凛さんの手が仮面の方へぴくりと動いたから、
いつもなら、ここで仮面を外してしまうのだろう。
この状況を思い出したように、上げかけていた手が下ろされた。
「ワイン飲みますか…？」
「「飲みます！」」
控えめに言われた言葉に、メンバーが食いついた。
･
KA「もしかして…凛さんって…ザル？」
「いや…人より少し強いくらい…だと。」
KA「潰れた事は？」
「過去に1回だけ。
ウォッカをひたすら飲まされて…。」
『この人ザルだよ、絶対』なんて、カイが耳打ちしてくる。
周囲を見渡せば、潰れたメンバーが散乱してる。
何人かのメンバーは、一応、客室用の寝室に突っ込んできたけど、もう諦めた。
正気を保ってるのは、カイと凛さんと僕。
僕は、あまり飲んでない。カイは、正気は保っているけど寝そう。
凛さんが一番飲んでる。きっと。
…あ、カイ寝た。
座ったまま寝たら体痛める…。
だけど、寝室に運ぶ気にはならない。どうしよう…。
どさっ。
たまたま目に付いたチャニョルの上に落とす。
チャニョルごめんね…悪気はないんだ。
…あれ？
凛さんが居ない。
ベランダの方を見ると、少しだけガラスの扉が開いていた。
LA「こんな所に…。隣いい？」
「どうぞ(笑)」
ベランダに、うずくまるようにして座っていた凛さんの隣に座る。
夜空に、星がいくつか瞬いていた。
「星に、触れる事が出来そうじゃないですか？
手を伸ばせば、月を掴む事が出来そう。」
しばらく黙って座ってたら、突然そんな事を言う。
顔を見て表情を読もうとするけど、目に映るのは、無機質な仮面だけ。
ごく自然に、体が動いた。
手が、凛さんの仮面に伸びる。
気付いているのかいないのか、凛さんも止めようとはしなかった。
固く、ひんやりした仮面をそっと掴む。
LA「…！！」
「…(笑)」
今にも消えてしまいそうな笑顔で笑った君の瞳には、空に浮かぶ三日月が映っていた。
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ma-mare-do(プロフ) - chiiiさん» コメありがとうございます！更新頑張ります♪…突然ですが、私もchiiiさんの作品読ませていただいてます！chiiiさんも更新がんばってください♪ (2013年2月26日 22時) (
レス) id: c954043daa (このIDを非表示/違反報告)
chiii(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます^^！続き気になる〜TT更新がんばってください♪ (2013年2月26日 22時) (レス) id: 5023b1dd2e (このIDを非表示/違反報告)
ma-mare-do(プロフ) - うぎょんさん» マネの言う事もあながち間違ってはいないんですけどね…。 (2013年2月26日 21時) (レス) id: c954043daa (このIDを非表示/違反報告)
ma-mare-do(プロフ) - 亜夜さん» コメありがとうございます！更新頑張りますね♪ (2013年2月26日 21時) (レス) id: c954043daa (このIDを非表示/違反報告)
亜夜 - マネオッパT^T 病院に行かせてあげて！！ 毎日の楽しみです！更新ガンバって下さい(*^_^*) (2013年2月26日 17時) (レス) id: f0eb31b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ma-mare-do | 作成日時：2013年1月21日 21時
