ダメだ！！ ページ43
LT「ソンミナ！そっちはダメだ！！」
突然聞こえてきた大声に、慌ててくぼみから飛び出す。
出てみると、10m程離れた所にソンミナ。
そのまた12,3m後方にトゥギオッパ。
SM「A！！」
どうして来たのか、なんていう状況把握する間も与えず、こちらに走ってくるソンミナ。
ここが危険な場所だと、分かっているのだろうか。
ふとソンミナから目を外すと、そこに不穏な空気を捉えた。
ソンミナと私の間。
私の方に、少しだけ近い。
考えるよりも先に、私の体は動いた。
ソンミナまであと数mという所で、なにかがぶつかってきた。
かなりの衝撃に、視界が揺れる。
後ろを見てみると、狡猾な笑みを浮かべた小柄な男。
SM「A！！！」
そう叫び声が聞こえたと同時に、その男が消えた。
私の体から溢れ出る、魔法の気。
それは、私の予想をはるかに超えた量だった。
人1人くらい、あっという間に消しされる程。
小柄な男は、私が消した…。
足がガクガクと震えだし、地面に崩れ落ちた。
駆け寄ってくるソンミナが、なんとか見えた。
なぜか、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、私を膝に抱える。
立ち上がろうとしても、足に力が入らない。
LT「A！大丈夫！？
…！！
A…。ちょっと…。
落ち着いて…。」
最後の一言は、自分に言い聞かせるように呟く。
…なにを、そんなに慌てているのだろう。
なにもおかしい所なんて無いのに。
ソンミナが、私を抱えていた手を動かした所で、気づいた。
…痺れている。
おそらく、絶叫を上げるほどの痛みをもたらすはず。
なのに痛くない。痺れている。
どくどくと脈打つ感覚。
どう考えても、いい方向なわけがない。
目線を、自分の脇腹に移した。
見えるのは、ナイフの柄。
…刺された。
いつの間にか小さな血溜りができ、ソンミナの手は、深紅に染まっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SuperJunior」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
づう - ma-mare-do様、初めまして。ファンタジーで神話もミックスされているのに実際の出来事（ぎゅの途中加入、ツチノコetc）が上手くリンクしていてとても面白いです！お話の行く末を最後まで見届けたいので、厚かましいとは存じますがどうか最後まで執筆お願いします! (2013年4月1日 0時) (
レス) id: a6773b9197 (このIDを非表示/違反報告)
ロン - 面白くなってきました!!!これからが、楽しみです＾＾ (2013年1月23日 21時) (レス) id: 4fef7ab323 (このIDを非表示/違反報告)
ma-mare-do(プロフ) - ロンさん» なかなか更新できなくてすいません…。これからは、更新できるように頑張っていきます！ (2013年1月13日 21時) (レス) id: c954043daa (このIDを非表示/違反報告)
ロン - 更新ありがとうございます！これからも、頑張ってくださいね＾＾ (2013年1月13日 21時) (レス) id: 4fef7ab323 (このIDを非表示/違反報告)
ma-mare-do(プロフ) - ロンさん» コメありがとうございます！頑張ります♪ (2013年1月8日 20時) (レス) id: c954043daa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ma-mare-do | 作成日時：2013年1月2日 12時
