とある街のとあるお店の物語 (ページ2)

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高校生活ページ2

今年の春、高校に入学したばかりの私。
心踊らせて門をくぐった入学式から気付けば2ヶ月ほど経ち、高校に入り初めての夏が近付いていた。

友達も出来て、幼馴染の優ともクラスが奇跡的に(?)一緒になれて毎日楽しい高校生活を送っていた。

『優ー！おはよ！』

「A、今日も元気だねー！」

『毎日楽しいよ！優もいるし～』

小さい頃から一緒にいる優(女の子)とは幼馴染兼親友で毎日のように顔を合わせている。
親同士も仲が良く、優の家族と私の家族で出掛けることも少なくない。

『最近見つけたんだけど、メイドさんと執事のお店があったんだよ！今日放課後行ってみない？』

「そだね。気になるし、覗いてみようかな。そうだ、結局Aは部活入らないの?」

『強制じゃないけど皆入ってるもんね。今のところ入りたいと思う部活はないし、いいかな』

優はバレー部に入っていた。
中学から始めたから高校でも続けて欲しかったのが本音だから私としては嬉しい。

「運動部は大会とかもあるし、早めにね。」

『はーい』

バレー部に誘われた事も何度かあったけれど、自由が好きな私は自由にしたい事をやっている。
高校生活は3年しかないのだから、本当にやりたい事をしたい！と思ってはいるが現時点では特にない。

「Aもバレー部入ったらいいのに」

そう言うと自販機で買ったと思われるコーヒー牛乳を一気に飲み干す優に、えーいいよーと返した。

『本当にしたい事したいから。それに、本気じゃないとバレー部の人にも失礼だし！』

「あんたは本当正直で素直でなんて言うか…」

『えっ？惚れた？』

お互い受験勉強必死でやったからこそ、こうして入学式に出席出来て、毎日のように優と一緒に登校している。

『あー幸せだーーー！！』

「何言ってんのあんた」

偶に厳しい優さん。