【完結】[ﾂｲｽﾃ]人魚姫は魔女に恋焦がれⅡ-Azul- (ページ21)

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ユウ｢まぁA仮にもポムフィオーレで
リアルお姫様だしねぇ…｣

エース｢しかも人気歌手、どんだけ盛るんだよ
ぜってぇ本気出したら綺麗に決まってるじゃんな？｣

ユウ｢うん、普段の破天荒が幸をなしてたね｣

『2人ともコソコソ何話してるの？
やっぱりやめた方がいい？』

顔を赤くして固まるデュースとジャックを放置して
コソコソ話す2人に不安を覚える
服やメイク変える時間あるかな……

ユウ｢いや、Aが普段如何に残念なのかわかるね
って話をしてた｣

エース｢とりあえず街でたら1人になるなよ？
変なのに絡まれるの確実だから｣

『え、あ…わかったわ』

そうして早く遊びに行きたいグリムに急かされた
ユウとエースは未だ固まるデュースとジャックを連れて
先に学校外へと足を進めていった

約束の時間5分前になる頃

アズール｢あれ？A？｣

暇で本を読んでいると聞きなれた声に顔を上げた
見ればカジュアルながらも大人っぽい私服に身を包んだ
アズールくんが目を丸くして立っていた

アズール｢ごめん、僕時間間違えた？｣

『ううん、私が楽しみ過ぎて早く来ちゃったの』

事前にアズールくんに約束させられたことは
休日二人で出かけるのだから下手な敬語は抜きに
昔のような話し方をしようというものだった

アズール｢そっか、因みに誰かに会った？｣

『色んな人に会ったよ！』

アズール｢ふぅん…僕が1番に見たかったんだけど｣

『え？』

そういうアズールくんはベンチに座る私の前に
跪くと手の甲にキスを落としてきた

アズール｢今日は一段と可愛い、よく似合ってるよ(ﾆｺ)｣

『(ｶｧｧｧ)っ////』

アズール｢僕の為に頑張ってくれたって事で
不問にしてあげるけど、次は許さないよ？
さぁ、行こう！｣

そうエスコートするように差し出された手を取った

『アズールくんもカッコイイよ』

アズール｢っ…そう。普段はカッコ悪い？｣

『ちがっ……もう、わかっててそういう意地悪言うんだ』

アズール｢ふふ、ごめん。今日は何買いたいの？｣

『えっとね……』
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今日のモストロラウンジはジェイドに
契約違反者の処理はフロイドに一任し
Aと出かける時間をようやく作れた
昔のように無邪気に話す彼女は
陸でも変わらず可愛くて
ただその美貌と持ち合わせた脚光を浴びた立場が
周囲の人間の視線をこれでもかと集めているのが
気に食わない