【完結】[ﾂｲｽﾃ]人魚姫は魔女に恋焦がれⅡ-Azul- (ページ5)

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ジェイド｢いざ自身の目でアズールの本質を直視すれば
自分には受け入れ難いと非難する
貴女はアズールを馬鹿な…失礼。今までの人魚と一緒と
言いましたが、僕ら双子からすれば貴女の方が同列だ
自覚がない分タチが悪い｣

『そん、な……私…そんなつもりじゃ……』

ジェイド｢やはり貴女は所詮ヒロイン側の人魚だ
自信を正当化したいが為に僕らを悪と罵るのだから
それとも、完全に違うと言いきれますか？｣

『っ……』

ユウ｢A！｣

ジャック｢言い過ぎだぞお前ら!!｣

ふらついて1歩下がるとユウが支えてくれる
ジャックやユウが何か強く双子達に言い返してる
双子もそれに対して返答をしてるようだったけど
全ての音が遠のいて、何も聞こえない。
キーンとした耳鳴りが頭を掠める
ふと、双子と目が合うと彼らの口が同じように動いた

ーそうやって誰かに助けてもらえばいいお姫様ー

『あ…ぁ……』

私は間違っていない。
けれど、私のした事は______
そのまま私は真っ暗な闇へと意識を手放した。
____
ユウ｢Aッ!!しっかりしてAッ!!!!｣

顔を真っ白にし監督生さんの腕の中で気を落としたA
あぁ、なんてか弱い……だから言ったのに…

フロイド｢ねぇ、ジェイド。Aヤバいんじゃ…｣

ジェイド｢？何故ですかフロイド｣

フロイド｢だって、Aの魔法石…｣

フロイドの指摘を受けて彼女のマジカルペンを見ると
ほぼと言っていいほどブロットで黒く染まっていた
心労が祟ったのだろうか

ジェイド｢ッ…｣

フロイド｢どうする？アズールに言う？｣

ジェイド｢……様子を見て、伝えましょう｣

ジャック｢おいユウ。一旦戻って仕切り直すぞ。｣

ユウ｢わかった｣

彼らはそう話すとAを抱えたまま
オクタヴィネル寮を後にした
____
ヴィル｢全く、何してんのよアンタ達……｣

サバナクロー寮の後輩が焦った様子で
入ってきた時は何事かと思った
見れば顔を真っ白にし呼吸をしてるのかと
聞きたくなるほどに動かないA
まるで歴史上に出てくる毒林檎を食べた姫のよう

最低限の事情だけ聞き
直ぐに抑制剤を作ってAに無理やり飲ませると
効果が出てきたのか魔法石のブロットが徐々に消え
顔に赤みを戻して一定の呼吸で眠るA

とりあえず、自信が面倒を見ると約束し
その寮生には帰ってもらった。

ヴィル｢……アズール馬鹿のアンタが喧嘩なんて、
成長したわね｣