第17話ー親の心子知らず:前編ー ページ39
ツキト「黄緑父さんや父さんは母さんが居なかったからええって言うん!?縛られるくらいなら俺母さんなんかいらんわ!!」
ツキトの言葉が胸を締め付けた
些細な事だからとあやしていたつもりだった
それでも払い除けられた手の生々しい感覚が
目頭を熱くさせた
泣いてはいけない、こんな事で折れては行けない
そう我慢しようとした瞬間
パシンｯ!!と強めの乾いた音が廊下に響いた
咄嗟の事にその場の全員が唖然とする
ツキトの頬を腫らした当人も唖然としながら
拳を握り、肩を震わせ怒りを顕にしていた
ショッピ「……もう1回言ってみろ」
ツキト「とうさ…」
ヤバいと瞬時に思った
ツキトの胸ぐらを掴みかけたショッピくんの
手を弾き二人の間に割って入る
それを見てチーノやゾムさんも一緒に止めてくれる
A「ショッピくん、私大丈夫だから」
ゾム「せや、子供の戯言やんか落ち着け」
チーノ「くられ先生、ヒナタとツキトを
コネシマさんのところへ」
くられ「わかった、2人ともおいで」
ヒナタ「……うん」
ツキト「いやや、」
A「ツキトお願い、また後で話そう？」
ツキト「嫌や！なんで僕が怒られるん!?
母さんが言ったことはそういう事やんか!?」
その言葉は彼の怒りを更に激化させる要因になった
ショッピ「そう思うならお前が死ねばええやんか」
そう言って愛用の小型を引き抜こうとするショッピくんは目が完全に座っている
A「やめて!!ショッピくん。お願い…ね？
冷静になろ？」
ゾム「チーノ、お前も行けツキト抱えられるやろ？」
そうゾムさんがショッピくんに対して警戒しながら言うと聞くが早いがチーノはツキトをくられ先生はヒナタを抱えて走り去った
ゾム「ショッピくん、お前の怒りはもっともや。
前が前だけにな…けど、誤った道に進むのだけは見過ごせんで」
ショッピ「……」
冷たい間が流れる
ショッピくんの目はまだツキトを見据えている
ショッピ「……A」
A「なぁ…に？」
あまりの事に声が震えた
正直怖い。今までこんな彼を見た事が無かったし
自分の子に限らず戯言は適当に聞き流すような人だ
ショッピ「……傍来て」
言われるままに近寄ると強く抱き締められた
それを合図に緊張の糸が全員切れるのがわかった
ショッピ「……やっぱ俺ダメです。あの子達より…俺は、Aが……」
震える声で言う彼の背をそっと撫でる
A「うん、怒ってくれてありがとう。
でも、あそこまでして欲しくなかった……」
第17話ー親の心子知らず:中編ー→←第16話ーその男達混ぜるな危険!!:後編ー
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ソラ鏡花水月(プロフ) - RYYMさん» ありがとうございます(TT)そのお言葉が何より嬉しいです！ (2020年3月4日 20時) (
レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
RYYM - 好きです（唐突）評価の★よ赤になれ (2020年3月4日 18時) (レス) id: 37c57cc882 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ鏡花水月(プロフ) - たうさん» ありがとうございます((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ自動でつくの本当にやめて欲しいですよね← (2020年3月3日 17時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ鏡花水月(プロフ) - riiuさん» 教えてくれてありがとうございます（ガチでコメント見て気づきました） (2020年3月3日 17時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - オリジナルフラグは外しましょう。 (2020年3月3日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ鏡花水月 | 作成日時：2020年3月3日 0時
