第14話ー夫婦の時間:後編ー ページ32
A「……グルさんはなんて？」
そう聞くと苦虫をかみ潰したような顔で黙る彼
その表情から大体の事は察せた
ショッピ「………近々仕掛けるかもしれへんって」
A「やっぱり…」
ショッピ「その間二人はペ神と兄さんと…」
A「えぇ」
ショッピ「……A」
真剣な瞳が私を見つめる
ショッピ「もし、その時が訪れたら…
双子と一緒に(ﾝｸﾞｯ)」
彼の言いかけた言葉を人差し指で制する
言いたいことはわかっていたから
A「嫌です。私も、この国とあの子達を守るわ」
ショッピ「けど……忘れたとは言わせない。
Aは…一度」
A「大丈夫。今度こそ守ってくれるんでしょ？」
ショッピ「もちろん、もちろん守ります。けど俺の力では限度がある…常に一緒に居れるわけやないし、ペ神さんだって『次は無い』って……」
俺はそれだけ……それだけが…ホンマに怖い
そう私の手を握る彼に力が入る
とても震えていてきっと
今顔を除けば涙を流しているに違いない。
私は1度死んでいる
みんなのお陰で今をこうしていられる
ただ師匠に言われた事『次は助けられない』
当たり前だそんなチート能力が度々使えるわけは無い。例え皆が私を思っていたとしても……
A「ショッピくん…」
ショッピ「……」
A「ショッピ…こっち見て」
俯く彼を無理やりこちらに向かせる
案の定普段の彼からは想像出来ないほど
心痛で顔を歪ませていた
A「最悪ばかり考えたって仕方ないです
誰もが一生を終える時がいつかは来る
私に限った事じゃないんです
そうならない為に私は私の愛しい存在を守る為に
戦いたいの……それは貴方も含んでの事よ」
ショッピ「っ……変わらへんなそういうとこ」
ふと肩を押されて重力に従うまま布団に倒れる
覆い被さるように彼は上から見下ろしてきて
その瞳には先程の不安の色の代わりに熱が灯る
ショッピ「絶対、3人とも俺が守るよ。約束する」
A「ええ…愛してるわショッピくん」
ショッピ「俺も、愛してますA」
枕元のロウソクが消える
月明かりに照らされてた二つの影がゆっくり
一つに溶け込んだ
永遠なんて言葉はないけれど
今のこの時間だけは……止まって欲しいと
貴方に抱かれて、ただひたすら願ってしまう
第15話ー火遊びは程々に:前編ー→←第14話ー夫婦の時間:前編ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラ鏡花水月(プロフ) - RYYMさん» ありがとうございます(TT)そのお言葉が何より嬉しいです！ (2020年3月4日 20時) (
レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
RYYM - 好きです（唐突）評価の★よ赤になれ (2020年3月4日 18時) (レス) id: 37c57cc882 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ鏡花水月(プロフ) - たうさん» ありがとうございます((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ自動でつくの本当にやめて欲しいですよね← (2020年3月3日 17時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ鏡花水月(プロフ) - riiuさん» 教えてくれてありがとうございます（ガチでコメント見て気づきました） (2020年3月3日 17時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - オリジナルフラグは外しましょう。 (2020年3月3日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラ鏡花水月 | 作成日時：2020年3月3日 0時
