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第五十一話 ページ4

あ「、、、、ダモクレスの、剣?」

 それは、王の力や危険性の象徴だったはすだ。

あ「、、、あれが、、、、、私の、、、、、、、、、、、、。」

 私は、私のダモクレスの剣を見つめた。

 空にそびえるそれは、現実だとは思えなかった。

 その名の通り、それは剣の形をしていて、真ん中に赤い石のようなものが埋め込まれていた。

 私が、その石のようなものを見た時だった。

  、、、パキン

 頭に何かが、、、、流れ込んできた。

 それは、私の頭に、、、いや、脳に直接送られた。

 気が付くと私の目には、空に浮かぶ崩壊したダモクレスの剣が見えた。

宗「、、、、なんとか、ならなかったのか。」

 声のした方に、私ではない私が視線を移した。

 視界に映った宗像さんは、眼鏡をしていないで、服がかなり汚れていた。

 、、、そして、とても悲しく、悔しそうな顔をしていた。

 これは、、、誰かの記憶?

 私ではない私は、上空を見上げながら両手を大きく広げた。

 見つめる先には、落下してくるダモクレスの剣があった。

 そして、、、、宗像さんは、私ではない私を、、、、、、、、刺した。

 私ではない私は、宗像さんの肩に両手を置き、消え入りそうな声で言った。

  「悪いな、、、アンナ。もう、、、きれいな赤を見せてやることができない、、、、。」

 私ではない私は、ゆっくりと、体を宗像さんに預けて、目を閉じた。

 フラッシュバックのように流れ込んできた映像は、そこで終わった。

 私の頬に、涙が流れた。

 そんな私に気が付く人もいなくて、私は涙を流し続けた。

 あれは、、今のは、、、、、まさか、、、、、、、、、、、、、、。

 周りの話し声も聞こえなかった。

 私は、、、、夢だと思いたかった。

ア「、、、スザク?どうしたの、、、、、、、?」

 アンナが、泣いている私を見て言った。

あ「アンナ、、、。私、、、、私っっ、、、、、、、、、、、、、!!」

ア「スザク、、、?」

 私はその場に座り込み、涙を流し続けながら体を震わせた。

 間違いないだろう、、、、、、。

 私が見たものは、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。

 私の前の、赤の王の、、、、。







  、、、、、、、、、最期の記憶だ。

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- とても面白くて大のお気に入りです!続編があれば読みたいです!尊達が生きてた頃(海や馬のストレイン等の話)をヒロイン立場で、読んでみたいです! (2018年7月7日 14時) (レス) id: 8cdae9963b (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく面白かったです。もし続編があるなら主人公が体のことを理由に過去に行って歴史を変えて尊や十束を助けたりして吠舞羅かセブター4と恋に発展する話が読みたいです。それかKとコラボした薄桜鬼か黒子のバスケが読みたいです。これからも頑張ってくださいね。 (2017年6月27日 19時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
空李(プロフ) - 面白いです!続きが気になります! (2014年4月15日 20時) (レス) id: 865dff4bf9 (このIDを非表示/違反報告)
フロウリア(プロフ) - ありがとうございます!別の新しい作品を作り始めたので、こちらはそんなに進まないかもしれませんが,,,,長い目で見ていってください! (2014年3月3日 9時) (レス) id: f6e1333f68 (このIDを非表示/違反報告)
風丸 マナミ(プロフ) - 凄く面白いです(o≧∇≦)o主人公、可愛い可愛いです!!しかも強くてカッコイイ///良い子♪吠舞羅とセプター4の皆、主人公を好きになってほしいです。更新頑張って下さい(o・v・o)ノシ (2014年2月12日 18時) (携帯から) (レス) id: 9216772dfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フロウリア | 作成日時:2013年11月29日 22時

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