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第六十六話 ページ19

バーに向かって歩いているとき、私はあることを考えていた。

 もちろん、それはあの記憶のことだ。

 あれが、私の前の王の記憶であることは間違いないだろう。

 あれは、宗像さんが赤の王を殺したということだ。

 確か、、、ダモクレスダウンとか言っただろうか、、、。

 図書館で見た記憶が正しければ、即死の場合のみダモクレスダウンを防げたはずだ。

 宗像さんは、、、、赤の王に頼まれたのだろうか?

 「自分を殺してくれ」と、、、。

 そうでなければ、宗像さんのサーベルを避けていただろう。

 あの記憶を思い出すと、宗像さんが怖く感じてしまう。

 それと同時に、自分もああなるのだろうか、と思った。

 しかし、それについては怖く感じなかった。

 そうなったら、それでいいと思った。

 そうなったら、私も前の赤の王のように死のう。

 どうせ、、、、皆がいなくなった時から覚悟はできていたのだから。

 そう、、、覚悟は、できているのだから。

 そこで、私は歩く足を止めた。

 頭の中で様々な感情が揺れ動いていたが、考えても無駄なことだと思考をそこで終わらせた。

 バーまではあと少しだ。

 再び私は、足を進めた。

 それから少し歩いて、バーの目の前に着いた。

 いざ入ろうとすると、躊躇してしまう。

 昨日の人達がいたらどうしよう、、、、。

 いや、草薙さんとアンナはいいのだが、特にあの、、、八田さんがよくわからない。

 変なことにならないといいなあ、、、と思いつつ、ドアノブに手をかけた。

  カラン カラン 、、、

 ドアを開けると、案の定昨日の人達がいた。

 だが、人数はかなり減っていたので安心した。

 ソファに座っていたアンナが私に駆け寄った。

ア「、、、来てくれた。」

あ「昨日、アンナと約束したでしょ?
  約束はちゃんと守らないと、、、っと、えーと、、、皆さん昨日ぶりです、、、、?」

 私のあいさつに答える者もなく、やはり八田さんがこちらを睨みつけていた。

草「おう。来はったなー、せや、お腹すいとらん?ケーキあるさかいに、、、皆で食おうや。」

 草薙さんはこの場の険悪なモードの中、普通に私に話しかけてきてくれた。

あ「あ、じゃあ、、お言葉に甘えて。」

 私はアンナに手を引かれ、ソファに座った。

 そして、その隣にアンナが座った。

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- とても面白くて大のお気に入りです!続編があれば読みたいです!尊達が生きてた頃(海や馬のストレイン等の話)をヒロイン立場で、読んでみたいです! (2018年7月7日 14時) (レス) id: 8cdae9963b (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく面白かったです。もし続編があるなら主人公が体のことを理由に過去に行って歴史を変えて尊や十束を助けたりして吠舞羅かセブター4と恋に発展する話が読みたいです。それかKとコラボした薄桜鬼か黒子のバスケが読みたいです。これからも頑張ってくださいね。 (2017年6月27日 19時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
空李(プロフ) - 面白いです!続きが気になります! (2014年4月15日 20時) (レス) id: 865dff4bf9 (このIDを非表示/違反報告)
フロウリア(プロフ) - ありがとうございます!別の新しい作品を作り始めたので、こちらはそんなに進まないかもしれませんが,,,,長い目で見ていってください! (2014年3月3日 9時) (レス) id: f6e1333f68 (このIDを非表示/違反報告)
風丸 マナミ(プロフ) - 凄く面白いです(o≧∇≦)o主人公、可愛い可愛いです!!しかも強くてカッコイイ///良い子♪吠舞羅とセプター4の皆、主人公を好きになってほしいです。更新頑張って下さい(o・v・o)ノシ (2014年2月12日 18時) (携帯から) (レス) id: 9216772dfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フロウリア | 作成日時:2013年11月29日 22時

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