新たなる王の物語の始まり

第七話 ページ9

　〜セプター４ 同時刻 宗像said〜

宗「、、、そうですか。解散することにしましたか。」

草「、、、、そうするのが妥当やと、やっぱり思ったんや。」

　目の前にいるのは元吠舞羅の草薙出雲だ。

　あの事件から一週間が経った今日、「話したいことがある」と言われたのだ。

　隣には淡島君と伏見君がいる。

草「あいつがいなくなった今、俺らにもう力は使えん。
　 、、、、、、、これからは各々で暮らすことにしたんや。」

宗「、、、それを言いに来たんですか？」

草「まあな。セプター４さんには随分とお世話になったことやし。」

　学園島の事件については、セプター４の立場を使って、いろいろと隠ぺいさせてもらった。

　そのことを言っているのだろう。

　思い返すのは、あの日、自分が何をしてしまったのかということだ。

　この手で周防を殺した、、、、。

　それは、暗黙の事実だった。

　誰も、そのことについて聞こうとはしなかった。

　草薙さんは居心地悪く感じたのか、肩をすくめて苦笑した。

草「まあ、、、そういうことで。多忙の中、悪かったわな。」

　そう言って立ち上がった時だった。

　扉が、勢いよく開けられた。

日「室長！！！！大変です！！！！！！！」

宗「日高君ですか。、、、一体どうしたのですか？」

日「先ほど、赤のヴァイスマン偏差に反応があったんです！！」

草「なんやて！？ほんなかいな！！？？」

　真っ先に反応したのは、草薙さんだった。

日「これ、、、、見てください。」

　そう言って日高君はデータを表示した。

　確かに、赤のヴァイスマン偏差が１２時３０分頃で出現し、それから極めて高い数字を
　出し続けていた。

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