弱みと優しさ ページ4
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月一の女子特有のアレのせいで、私は絶不調だ。お腹は痛いわ眠たいわ体はだるいわで、動きたくもない。
隣のジョングクは私の足を自分の足で挟んで動かない様にしたまま熟睡中だ。ウサギみたいな可愛らしい寝顔。一方私は、朝起きてからずっと険しい顔でお腹を抱えていた。
「ん、」
ジョングクが布団の中でもぞもぞと動く。ぱっと開いた目と視線が合った。
「……どうしたの、その険しい顔」
「お腹、いたくて」
「あ〜、アレ？」
こくりと頷く。それを見たジョングクがのそのそと起き上がった。
「薬飲む？」
「今日休みだし薬使いすぎるのダメだからやめとく、」
「おっけ」
「ごめん、なんにもしてなくて」
「気にしなくていいから寝ときな」
分担制の家事もひとつもできてないままで、寝室を出て行ったジョングクに申し訳なさを感じて、心の中でもう一度謝った。
また布団をかぶってうずくまる。最近で一番ひどいな、死ぬな〜なんて、頭の中だけでものんきに考えていたら、急にひとりが寂しくなった。自分が情緒不安定すぎる。
急降下したテンションはそのまま暴走して、謎のマイナスすぎる妄想が始まった。
ジョングクが浮気してたらどうする、別に好きな子ができたら……ひとりで考えてひとりで悲しむという自傷行為。かってに切ない気分に浸っていた。
「A、」
扉の開く音と、私を呼ぶ声が聞こえてきて、私は布団から顔を覗かせた。
「俺も寝る」
そう言ってベッドに潜り込んできた彼に、ぎゅっと抱きついた。同じ柔軟剤なのにどこか私と違う彼の香りが、私の気持ちを落ち着かせた。
「……さっきネガティブ思考してた」
「ん？」
「ジョングクが別に好きな子いること考えて自分で悲しんでた」
「それは一生ないので安心しなさい」
即答しながら私の背中に手を回してくる。暖かさと心音が心地よかった。
「今日は私ジョングクのストーカーしないと死ぬ」
「しなくても一緒にいるから」
上から降ってくる甘い声が痛さを和らげてくれるような気がした。私の気持ちはだんだんと落ち着いていった。
「ひとりで寝れないからここにいてね」
「ずっといるよ」
「あ〜私ほんとにダメ人間だ」
「Aがダメ人間になるために甘やかしてんだもん」
その言葉に彼を見る。彼はもぞもぞと動いて私と視線を合わせ、ひとつキスを落とした。
「さすがにひとりで生活できなくなったらやばくない？」
「俺がお世話するから大丈夫」
彼は私を抱きしめる力を強めながら言った。
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j - くるんさん» ありがとうございます、とても嬉しいです！出来るだけ更新していきたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いします＾＾ (2020年6月14日 22時) (
レス) id: 61dc5400f5 (このIDを非表示/違反報告)
くるん(プロフ) - グクに甘やかされるお話 大好物なのですっっっごく嬉しいです!!!(めっちゃタイプなお話です////)これから更新 楽しみにしてます！頑張ってください♪ (2020年6月14日 8時) (レス) id: 3a0b839ac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：j | 作成日時：2020年6月14日 0時
