君と過ごしたあの頃 ページ3
[君と過ごしたあの頃]
彼女と彼は出会った瞬間から唯一無二の存在同士になった。それは雲がただ風で流れるのと同じで、彼女と彼とが運命で決まっていたことの様に彼女は感じていた。
彼女が彼を家に連れていき、彼女の母親に"彼と一緒に過ごしたい"と言った時、母親は渋い顔をした。けれど、愛娘の心からの願いに母親は逆らえず、母親は願いを聞き入れた。
彼女と彼は、いつも一緒だった。身体が離れていても、心で繋がっていた。心の奥底から信じらる相手となら、誰とでも繋がれる事を彼女は初めて知った。彼女の独りの時間に、苦い味はしなくなった。その分、彼女が望んだ本当の甘い味がした。
いつしか、彼女も彼も淋しい思いはしなくなった。彼女が家に居るときは、彼はいつでも彼女の側に居た。彼女が勉強をしていても、読書をしていても、お風呂に入っていても、眠っていても、側に寄ってきて邪魔にならない様に、大人しくていた。彼女も彼も、過去の独りの経験から、お互いの邪魔をしない様にしていたが、それでも離れることはもう出来なかった。いつまでもこの時間が続くと信じて疑わなかった。
彼女と彼はとても幸せだった。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宮 紗蘭 - 派閥弁当さん» いつもコメントくださり、ありがとうございます (2018年8月15日 18時) (レス) id: c7cbba23b2 (このIDを非表示/違反報告)
派閥弁当(プロフ) - 完結おめでとお! (2018年7月8日 11時) (レス) id: 3c05462a8c (このIDを非表示/違反報告)
宮 紗蘭 - 派閥弁当さん» ありがとうございます (2018年6月30日 20時) (レス) id: c7cbba23b2 (このIDを非表示/違反報告)
派閥弁当(プロフ) - がーんばれ!がーんばれ!! (2018年6月30日 20時) (レス) id: 3c05462a8c (このIDを非表示/違反報告)
宮 紗蘭 - 派閥弁当さん» コメントありがとうございます。 (2018年6月22日 22時) (レス) id: c7cbba23b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宮野遥奈 | 作成日時:2018年6月12日 16時