My bad prince 【Kazuma.K】

#39 ページ40

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壱馬 side





北「もう認めちゃえば〜？」





そう言いながら俺の隣を呑気に歩く北人。





壱「なにを？」



北「Aちゃんのこと！」



壱「あいつの何を認めるって？」



北「鈍感だな〜、壱馬は。」



壱「あ？早く言えよ。」



北「Aちゃんのこと好きなんでしょ〜？」



壱「ちっ、またそれかよ。

前に言ったよな？俺は誰も好きにならないって。
一人で生きていくって。」



北「ほんとにそれでいいと思ってんの？」



壱「は？何言って、」



北「中学からずっと一緒にいる俺から
言わせてもらうけど壱馬には一生に生きていく子が
必要だよ。」



壱「でも何でわざわざAなんだよ。」



北「Aちゃんなら
壱馬を変えてくれそうな気がするから。

だって今の壱馬、ほかの女子と付き合ってた時より
楽しそうだよ。」



壱「あいつは言いなりだから興味もねぇよ。」



北「まぁ、せいぜい自分で考えな。」





そう言って先に歩いていった北人。



北人が俺の事を思って言ってくれてるのは
分かってる。



少なくとも、俺がAに少しだけでも
心を開いているというのも気づいてると思う。



でも、北人の言ってることに同意はできない。



前に"過去と今は違う"って言われたけど
俺にはそういう訳にはいかないんだよ。









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