My bad prince 【Kazuma.K】

#21 ページ22

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家がありそうな方向に歩いていると
前方から柄の悪い人たちが歩いてきた。





うわ、絶対関わりたくないな。





そう思ってすれ違う前に
向きを変えて今まで来た道を戻った。





でもその男の人たちはそんな私に気づいて




男「ねぇねぇそこのお姉ちゃん。」



そう言って小走りで近づいてきた。





この時何故か逃げられなかったのは川村先輩のせいだ。





川村先輩から



“自分より怖い人から逃げたら酷いことをされる”って。
((俺のせいにすんなや、自分で作った変な理論やろ。by壱馬





男「おねぇちゃん１人？」





『あはは、、』





男「良かったらこれから俺と遊ばない？」





『いやちょっとそれは、、、。笑』





男「え、断るの？笑





断らない方が身のためだと思うけどなぁ？笑」





その時、背筋が一瞬で凍るのが分かった。





『やっ、来ないで、』





男「ねぇ良いからさぁ〜。笑」





そう言って腕を強く掴んできた男。



必死に腕を振り払おうとしても
男の人の力には勝てなくてどんどん引っ張られる。





『いやっ、離して。』





男「そんな可愛い声で助けを求めても無駄だよ？



そうやって抵抗する子俺大好きなんだよね。笑」





いかにも厭らしい目で私を見てくる。



早くここから逃げたいっ。
あぁもう川村先輩から逃げなかったら
こんな事にはならなかったのに、。



私の馬鹿、バカバカバカ！！





私がどれだけ抵抗しても私を引っ張って
どこかに連れて行こうとする男から逃れるために
私大声で“やめて！！”と叫んだ。





川村先輩がこの近くで私を探してくれていますように。





という思いを込めて、。









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