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ある日の夜。
ガチャと玄関の開く音がして
お母さんが帰ってきたことを知らせる。
はぁ、また今日もだ､､､。
お母さんがリビングに入って直ぐに
聞こえてくる誰か知らない男との濃厚なキスの音。
私はその音を聞きたくなくて布団にくるまる。
お母さんにとって、私はいらない子。
お父さんが病気で先に無くなったせいで
私の教育費を全て肩代わりしてくれていた。
そのため、仕事を詰め込みすぎてストレスを抱えた母が
私が中学生になった頃には毎晩男を家に上げて夜を過ごしている。
私はそれが嫌になって家を飛び出して高校は
一人暮らし。
前にお母さんに聞いたことがあった。
『私ってお母さんにとっていらない子なの？』
するとお母さんは私を嘲笑うように
母「当たり前でしょ？
あなたがいるせいで働いたお金も全て教育費とかで
無くなっていくの。早く居なくなってくれない？笑」
って言った。
まだ小学生だった私は“きっとお母さんは私を探しに来てくれるだろう”
なんて甘い考えを持ってたからあまり遠くには行かず、近くの公園の
トンネルで泣き続けた。
その時、どこからか男の人の声が聞こえて
周りを見渡すと私とは反対側のトンネルの入口の方から同じくらいの男の子がこっちを見ていた。
「ねぇ、君家出してきたの？」
『うん､､､あなたは？』
「いや、俺はいつもこうやってここの公園に星見に来てるんよ。」
『そっか､､､。』
「なんか家で辛いことあったん？俺にでもいいから
言ってみ？」
『いやっ､､､。』
「ふっ。笑 そっか、
まぁ、いつでも俺はここにおるから話したくなったら
いつでもおいで。笑」
そう言ってその人は帰っていった。
その日、家に帰ったのが０時過ぎてたらしく
お母さんにこっぴどく怒られた。
私が家を抜け出したのはお母さんのせいなのに、、、。
その日から私の生活は一転してひどいものになった。
お母さんは帰ってこないし、家事もしてくれなかった。
全部全部自分一人でやった。
食費とかはたまに家によって置いててくれたけど。
その時からはその公園に行ってないから
あの人が今どこで何をしているのか分からない。
顔も覚えてないし、名前さえも知らない。
でも、匂いだけはかすかに覚えてる。
あの子は今でも、あそこにいるのかな。
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あやめ(プロフ) - 続き待ってます！！ (2020年5月16日 22時) (
レス) id: 3b4f3f08a1 (このIDを非表示/違反報告)
Y(プロフ) - 亜嵐LOVEさん» うわぁ本っ当に嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年4月15日 11時) (レス) id: 119aea2332 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - Ｙさんの作品、めっちゃ面白いです！！Ｙさんの作品って知らなくてもなぜか読んじゃうって言う。これからも応援します！ (2020年4月15日 7時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y | 作成日時：2020年4月14日 17時
