番外編 漣ジュンが生まれた日 ページ49
※ジュンくんと夢主が付き合ってるIF
※当然のようにいる日和くん
※甘い(当社比)
まだ夏の暑さが残る8月16日。私は玲明学園を前に仁王立ちしていた。
なぜってそんなの、今日が私の『恋人』の特別な日だからである。
「Aちゃん！」
「日和くぐえっ」
学園から出てきた日和くんに突然タックルをかまされた。やめろ。
「ぼくもう待ちくたびれちゃったね！」
「いや別に日和くんに用はないんだけど」
事実である。今日はほんとに日和くんには用がない。正直に伝えると、少しムッとした様子の日和くんが私に向かって手を伸ばす。
けれど、その手は宙を切った。
ある人物が私の腕を引いたからである。
「今日は、オレに会いにきたんですよね？」
Aさん、と蕩けるような優しい声で彼は微笑んだ。
「さ、ざなみ」
その表情に思わず言葉を詰まらせる。愛しむような、からかうような、甘い表情。柄にもなく自身の顔に熱が集まった。
「合ってるけど、合ってるけど…ッ！！」
「どうしました？」
「うっ……そのあま〜〜〜いカオを今すぐやめろ！！」
死にそう。恥ずか死にそう。誰か助けて。
ハッとして日和くんに助けを求めようと振り向く。が、日和くんはムスーッとして私たちを見ていた。おっと機嫌がよろしくない。
「ジュンくん！近いよね！」
そうだその通りだ！！
「オレがAさんに近くてダメな理由なんてあるんすか？……『恋人』なのに」
やべえ正論だ！！やっ、やめろ手をギュッギュッてするんじゃない！！かわいいなこのやろう！！
「というか、『恋人』でもないおひいさんが近い方がおかしいと思いますけど」
なんだか今日は喧嘩腰だ。いや、言葉だけなら割といつもと変わらないけど言い方が、こう……煽ってるというか…。なんでだ。
「！…ふぅん、そういう事なら言ってくれればいいのにね」
日和くんは先程とは売って変わって楽しげに目を細めている。よくわからないが合点がいったらしい。
「ジュンくんてばヤキモチ焼きだね！！」
番外編 漣ジュンが生まれた日 続→←おまけ 読んでおくと今後がわかりやすいかもしれない人物紹介
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内海祝孤(プロフ) - 面白いです！一気に読んじゃいました笑笑 続編のパスワード教えて欲しいです (2021年9月20日 9時) (
レス) id: bdacf1d86f (このIDを非表示/違反報告)
絵描き隊(描かないけど下手やから) - す、すごく言いづらいです…私、ジュンくんと誕生日一緒です！ (2020年8月19日 23時) (レス) id: d0f29aa6bd (このIDを非表示/違反報告)
紅 - いつも、楽しく読んでます！あるとちゃんに質問です。英智くんと敬人くん以外で、一番仲のいい人は？ (2020年2月16日 5時) (レス) id: f780153d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴菜+ | 作成日時：2019年4月1日 1時
