パパには内緒 ページ8
Aside
美初「そうなの?だれ?」
どきん、
どきん、
心臓が音を立てる。
広臣「んー、誰かな。…美初はいないの?」
美初「え?みう?」
さらっと話題変えちゃう。
……どきどきした…
美初「みうはね、あのね…えへへ。」
A「あ、いるんだ?」
広臣「はー?まじでいんの?誰だよ。」
そう言いながら、自分の膝の上に美初ちゃんを乗せる。
美初「えー、パパにはないしょ。」
広臣「はあ?なんだよそれ。言えってー。」
こしょこしょしながら笑い合うふたり。
あーもう、幸せだな…
美初「あのね、Aせんせいにはおしえていいよ。」
A「え、ほんと?」
わたしの耳にちっちゃな手を当てて、
美初「……いわたせんせい。」
って、小声で教えてくれた。
A「えっ!ほんとに?」
美初「うん、だってかっこいいもんっ」
A「かっこいい、けど。笑」
広臣「え?ちょ、まじで誰?」
A「これは言えません…。笑」
岩田先生だなんて知ったら、殴りに行っちゃうかも。笑
広臣「はあー?ったく…もう寝たほうがいいんじゃね。美初。」
美初「えー、みうねむくないもん。」
広臣「バカもう22時なんだから。……よしっ。」
やだーって騒ぐ美初ちゃん抱っこして、
寝室に連れてく登坂さん。
平和だなー。
登坂さんが寝かしつけてるあいだに、わたしもお風呂に入る。
髪乾かしてからリビングに出ると、ちょうど登坂さんも寝室から出てきた。
広臣「あーもう、やっと寝たよ。」
A「今日は一段と元気でしたね。笑」
ふたりで並んでソファーに座る。
これがもう、日課になってるの。
広臣「……で?美初のすきなやつ、誰なの?」
A「え?笑」
それ、聞いちゃう?笑
A「……言ったらたぶん、登坂さん怒るなー。笑」
広臣「怒るって…まじで誰?」
腕組んで、考え出す。
やっぱり自分の子どもの、ひとり娘のすきな人だもん。気になるよね。
広臣「……分かんねえ。てか俺そもそも保育園の子知らねえし。」
A「ですよね。笑」
……保育園の子ではないんだけどね…笑
広臣「……まあいいや。…じゃあ代わりに、Aちゃんの好きなやつ教えて?」
……え、
広臣「……いんでしょ?…好きなひと。」
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サチ子(プロフ) - また読み返しに来てしまいました!!(T_T)ほんとに胸が苦しいです!! (2020年3月21日 23時) (レス) id: fb6b5ddadd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ(プロフ) - 胸がギューって!泣きました。゚(゚´ω`゚)゚。きなこさんの書かれる作品が全部大好きです!! (2019年6月11日 1時) (レス) id: 44dc35a9cd (このIDを非表示/違反報告)
てんてん(プロフ) - やーーーもう大好きいいいい (2018年9月11日 0時) (レス) id: 0b218eaa27 (このIDを非表示/違反報告)
うたは(プロフ) - みゆちゃんがママっていう瞬間が見たいです(;_;) (2018年7月16日 1時) (レス) id: 45f0dce7ca (このIDを非表示/違反報告)
白猫とみせかけてアルビノの黒猫(プロフ) - 探し回って結局たどり着くのはここでした、☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ありがとうございます! (2018年7月15日 2時) (レス) id: 18a6a661ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作成日時:2015年10月1日 22時