プレプロポーズ【登坂広臣】2

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広臣side








Aちゃんに、伝えたいこと。






いつも遅くまで待たせちゃってごめん。



けど、おかえりなさいって笑うその姿に
すげー元気貰ってるよ。






それから、毎日作ってくれるお弁当と


綺麗にアイロンかけてくれるシャツ。






朝のちょっと寝ぼけた顔は、笑っちゃうくらい可愛くて、

どっか美初に似てる気がする。






1日の始まりから終わりまで、

元気をくれて、ありがとう。






自分に辛いことがあっても絶対に弱音を吐かなくて、

いつも俺らのことばっかり、考えてくれて。






そういうところは、俺も見習わないとって思う。









A「……わたし、登坂さんと出会えて幸せ。」









ほら、



こうやって、自分の気持ちを素直に伝えてくれるところも。









大好きだよ。



きっとこの先、Aちゃん以上の人なんて出会えない。









広臣「Aちゃん。」









大切なその名前を呼んで、

目を合わせる。









広臣「……これからもずっと、隣で笑ってて。」









目くりくりさせてるAちゃんに微笑みかけて、

鞄の中からリングケースを取り出した。









そっとそれを開けて、


Aちゃんに差し出す。









これは、






Aちゃんへ向けた


最初で最後のプロポーズ。









広臣「Aちゃん、」









．









．









．









広臣「僕と、結婚してくれますか？」









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