固まった ページ34
広臣side
途中で家に寄って、
見つかんないように隠しておいたその箱を鞄に入れた。
車で保育園向かって玄関から入ると
ちょうどがんちゃんがいて。
剛典「え、臣さん。」
俺がいつもより早い時間に来たから、驚いてるみたい。
広臣「ごめんがんちゃん、美初とAちゃん呼んできて。」
そう頼むと、わかったって走ってく。
暫くしたら美初が不思議そうな顔しながらやって来て
美初「パパ、もうおむかえ？」
広臣「…ううん。おいで。」
その小さな体を抱きかかえて、話しかける。
広臣「美初、パパさ、これからA先生と2人で話したいことがあんだ。」
美初「ふたりで？」
広臣「うん。絶対また迎えにくるからさ、いい子で待ってられる？」
美初「……うーん、」
不安そうな顔する美初。
広臣「……じゃあ、いいこと。」
美初「いいこと？」
広臣「…今度A先生に会ったら、ママって呼んでいいよ。」
ちょっと自信ありすぎ？
けど、こうでも言っとかないとやってらんない。
こんな緊張してんの、初めて。
美初「Aせんせい、ママになるの？」
広臣「……うん、」
美初「ほんとに？」
広臣「うん、だからちょっとだけ我慢できる？」
美初「できるっ」
途端に笑顔になる美初。
そんな、嬉しいんだ。
美初がAちゃんのこと大好きでほんとによかった。
A「登坂さん？」
聞こえたAちゃんの声。
その姿みて、今なら言えるって思った。
無理言って連れ出して、車で海浜公園に向かう。
良いスポットなんて全然考えてなくて、
今の俺に思いつくのは、あの場所だけ。
小さなその手を握りしめて、
やっと固まった。
俺の想い。
広臣「……あのさ、Aちゃん。」
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サチ子(プロフ) - また読み返しに来てしまいました！！(Ｔ＿Ｔ）ほんとに胸が苦しいです！！ (2020年3月21日 23時) (
レス) id: fb6b5ddadd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ(プロフ) - 胸がギューって！泣きました｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡きなこさんの書かれる作品が全部大好きです！！ (2019年6月11日 1時) (レス) id: 44dc35a9cd (このIDを非表示/違反報告)
てんてん(プロフ) - やーーーもう大好きいいいい (2018年9月11日 0時) (レス) id: 0b218eaa27 (このIDを非表示/違反報告)
うたは(プロフ) - みゆちゃんがママっていう瞬間が見たいです（；＿；） (2018年7月16日 1時) (レス) id: 45f0dce7ca (このIDを非表示/違反報告)
白猫とみせかけてアルビノの黒猫(プロフ) - 探し回って結局たどり着くのはここでした、☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ありがとうございます！ (2018年7月15日 2時) (レス) id: 18a6a661ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2015年10月1日 22時
