プレプロポーズ【登坂広臣】2

今度会ったら ページ31

剛典side







Aちゃんを追いかけて玄関に向かった。






だってこんな時間に臣さん迎えに来るなんて初めてだし。




さっき超急いで来た感じだったし。







なんかある！って思って。









玄関に行くと、抱っこしてた美初ちゃんをそっと降ろして

Aちゃんと向き合ってる臣さんがいた。







剛典「どうしたんすか？臣さん。」






聞くと、にこって笑って







広臣「ごめん、Aちゃん仕事サボらせちゃっていい？」






なんて聞いてくる。







A「えっ、ちょ、なに言ってるんですか？」

広臣「いーから。1時間だけ、俺にちょうだい。」






そう言った臣さん、

無理やりAちゃんの仕事用エプロン脱がせて、俺に手渡してきた。








広臣「ごめんがんちゃん。見逃して。」









そう言い残して、Aちゃんを連れて園を出て行く。








剛典「……え、なに今の。」







残された俺と美初ちゃん。






サボらせちゃっていい？って…







剛典「パパどうしたの？」







しゃがんで美初ちゃんに尋ねてみる。








美初「あのね、またおむかえくるから、まっててっていわれたよ。」








またお迎え来る？


どうせどっか行くなら、美初ちゃんも連れて行けばいいのに。








剛典「なにしに行ったの？パパたち。」






聞くと、

うーんって首かしげて






美初「わかんないけど…パパに言われたの。」


剛典「ん？なんて？」









俺のこと見た美初ちゃん。

すげー嬉しそうに笑ってた。









．









美初「こんどAせんせいにあったら、ママって呼んでいいよ、って。」

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