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こわい ページ6

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A「次、3号館。」

亜嵐「え!俺らもだよ。322。」

A「わたしそのとなり!」

亜嵐「えーそうだったんだ、今までなんとなくここで別れてたけどね。笑」

玲於「もう行こ、昼休み終わるよ。」


言いながら、一番に席を立つ佐野先輩
こういう真面目なとこ、マユちゃんに似てるかも
意外だなあ
佐野先輩って、全然学校休まないし、遅刻もしない
そういうところ、尊敬


先輩たち、マユちゃんがいないから気を遣ってくれてて
わたしを真ん中に歩いてくれる
嬉しいけどちょっと緊張するし、何より周りの視線が痛い
え?まじ?って声、たまに聞こえるし
マユちゃんがいるときはそうでもないのに、やっぱりわたしじゃ 先輩たちに釣り合わないか
わかってるはずなのに、しゅんとする


玲於「あ、まって俺飲み物買いたい。」

亜嵐「あ俺も!」

玲於「Aは?」

A「や、いい。」

玲於「じゃあまってて。」


3号館一階の、自販機コーナー
これかなーとか悩んでる先輩たちのこと、廊下に出て待ってた
パンプスの先見つめながら壁に寄りかかってたら
すぐ隣の教室のドア、ガチャって開いて


「えーなにそれ!」

「めっちゃウケるよね!笑」

「でもそのとき先生が…」


大きな声で話しながら出てきたひとたち
その中のひとり、香山さんだった
思わず背筋が伸びる
目が合ってしまって、お互い 固まって

…やばい、どうしよう
香山さんすごい顔してる
こわい


「…Aちゃんだっけ。」

A「……はい。」

「……なんで、玲於くんにつきまとうの?…わたしと玲於くんが付き合ってるの知ってたのに、なんで?」

A「……。」

「…わたし、Aちゃんが玲於くんに会うよりずっと前から好きだったんだよ、ようやく付き合えたのに…ねえ、なんで邪魔するの!」


激昂した香山さんのこと
周りの友達が、落ち着いてって止めに入った
あまりの勢いに、思わず腰が抜ける
壁に手ついて耐えてたら
香山さん、わたしのこと睨みつけながら 泣いてた
…どうしよう、わたし…


玲於「え、ちょ なにしてんの、」


そのとき廊下に出てきた先輩
目おっきくして、わたしの前に立った
それ見た香山さん、もっと泣き出してしまって
もうどうしたらいいかわからない
わたし、何も言えない


亜嵐「Aちゃん、」


続いて出てきた白濱先輩が、おいでって、教室の中に引っ張ってくれた


.

振られた→←寂しいな



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宇宙(プロフ) - きなこさんの作品全て素敵で何回も読み直しています!きなこさんのペースでお話の更新、待ってますね!!暇なときにでも近々今のきなこさんの気持ちや雑談などだけでも更新してくれたら嬉しいです(*´-`)! (2018年10月4日 22時) (レス) id: 4ccc9e8f19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんの書く隆二くんは私の大好きな隆二くんです(*´ω`*)きなこさんの書く隆二くん、臣、亜嵐くん、それから佐野先輩と夢主ちゃんが大好きです。 (2018年10月2日 0時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
きょーか(プロフ) - 亜嵐くんメインのお話も読んで見たいです (2018年8月29日 2時) (レス) id: 9ffd19f65a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん。 - ひとつしかお話がない、隆二くんのお話もまたみたいなあって思ってます (( 小声 )) 毎回毎回 長文でコメントしてしまってほんとにごめんなさい(><)、、 (2018年8月16日 15時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん。 - れおくんのお話を書くのはきなこさんじゃなきゃやだってぐらい きなこさんの書くれおくんが好きです、(笑)多分他のメンバーもみんなです(笑) ただの登場人物って感じじゃなくて、その人そのものをみてる感じがして、本物感ってゆうんですかね?(笑) ん〜好きです、笑 (2018年8月16日 15時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2018年7月27日 22時

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