ワガママ ページ45
.
A「……なんか、ね。」
マユ「うん。」
A「……白濱先輩がね、」
マユ「……。」
A「…玲於には、会わないでほしいって…」
俯きながらそう言うと
マユちゃん、はぁーって大きくため息つきながら、肩を落とした
マユ「ついにかぁー…」
A「…え？」
マユ「いつか絶対言われるって思ってたよ。」
A「え、ほんとに？」
マユ「うん、だってどう考えても、Aと佐野先輩って…」
A「…なに？」
マユ「……なんか、両思いみたいに見えるよ。」
その言葉に、心臓が大きく動く
両思いって、そんなわけない
第一わたしは佐野先輩なんて
佐野先輩なんて、
マユ「…だからまあ、嫌だろうなって。逆によく今まで我慢してくれてたよ、白濱先輩。」
A「…そっか。」
マユ「うん。…でも一個言うけど、これ、よく聞くヤキモチなんてかわいいもんじゃないからね。」
A「え？」
マユ「白濱先輩は、Aが佐野先輩に未練タラタラなの知ってて付き合って。だから言いたいこともずっと我慢して、Aが佐野先輩と喋ってても、いつか気持ちが戻るんじゃないかってヒヤヒヤしながら、でもやっぱ我慢して、」
A「……そんな…」
マユ「だから、これで裏切ったら本当に終わりだよ。それは、もう白濱先輩とは別れるしかないし、つまり、やっぱ佐野先輩が好きってことだよ。」
A「……。」
マユ「……わたしは、Aの気持ちを優先させてほしい。ただ、白濱先輩の彼女でいたら、絶対に幸せになれるって、それだけは言っとく。」
A「……よくわかんないよ。」
マユ「だから、いい？もしAが佐野先輩に会いたくなって、どうしようもなくて、ひとりで会いに行っちゃったら、それってつまり…」
A「…佐野先輩が、好きってこと？」
マユ「…そういうこと。」
わたしが、佐野先輩に会いたくなって
どうしようもなくて
ひとりで、会いに行っちゃったら
…そんな日、くるのかな
想像できないよ
いまは精一杯、白濱先輩を傷つけないようにって、そればかり考えてるのに
A「……大丈夫だよ、…白濱先輩といる。」
マユ「…うん。」
A「……ほんとだよ。」
呟いたら、マユちゃん
どうだかねーって言った
A「…とりあえず、お昼は、うん。」
マユ「…わたしどうしたらいい？」
A「……一緒に食べたい、…けど、佐野先輩がひとりになるのはいや。」
嫌になるくらい
ワガママばっかり
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3776人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宇宙(プロフ) - きなこさんの作品全て素敵で何回も読み直しています！きなこさんのペースでお話の更新、待ってますね！！暇なときにでも近々今のきなこさんの気持ちや雑談などだけでも更新してくれたら嬉しいです(*´-`)！ (2018年10月4日 22時) (
レス) id: 4ccc9e8f19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんの書く隆二くんは私の大好きな隆二くんです(*´ω`*)きなこさんの書く隆二くん、臣、亜嵐くん、それから佐野先輩と夢主ちゃんが大好きです。 (2018年10月2日 0時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
きょーか(プロフ) - 亜嵐くんメインのお話も読んで見たいです (2018年8月29日 2時) (レス) id: 9ffd19f65a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん。 - ひとつしかお話がない、隆二くんのお話もまたみたいなあって思ってます (( 小声 )) 毎回毎回 長文でコメントしてしまってほんとにごめんなさい(＞＜)、、 (2018年8月16日 15時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん。 - れおくんのお話を書くのはきなこさんじゃなきゃやだってぐらい きなこさんの書くれおくんが好きです、(笑)多分他のメンバーもみんなです(笑) ただの登場人物って感じじゃなくて、その人そのものをみてる感じがして、本物感ってゆうんですかね？(笑) ん〜好きです、笑 (2018年8月16日 15時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きなこ
| 作成日時：2018年7月27日 22時
