こわい ページ43
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A「白濱先輩、」
振り向いた先輩に
矢継ぎ早に声をかける
もう、自分でもわかるくらい、必死
A「先輩、昨日何があったんですか。」
亜嵐「え？」
A「昨日、飲み会で…佐野先輩が酔って殴ったなんて、嘘ですよね、」
亜嵐「……。」
A「…佐野先輩は、そんなことするひとじゃないもん、わかるのに、先輩何も教えてくれない。…何があったんですか。」
白濱先輩は、わたしのことじっと見下ろして
でも、口は開いてくれなかった
やっぱり、何かあったんだ
A「白濱先輩、教えてください、お願い。」
亜嵐「……。」
A「……白濱先輩、」
そう言ったとき
先輩は、ぐいってわたしの腕引っ張って
そのまま強く抱きしめた
何が起きてるかわかんなくて、戸惑う
ここ、学校なのに
みんな見てるよ、いやだよ
胸押すけど、全然離れてくれない
A「先輩、」
亜嵐「先輩じゃないって言ってんじゃん。」
A「…え、」
聞こえたその声は、いつもより少し鋭くて
思わず抵抗する手を下ろした
…なに、これ
亜嵐「……玲於の話、しないでよ。」
A「……。」
亜嵐「……俺、こんなにAちゃんが好きなのに、なんで分かんねえかな。」
A「……。」
亜嵐「……ごめん、……もう、玲於とは会わないでほしい。」
そんな言葉に、頭の中が真っ白になる
どうしよう
どうしよう
何も返事できないよ
こんな白濱先輩、見たことない
こわい
亜嵐「……Aちゃんは、俺の彼女だよね。」
A「……はい。」
亜嵐「…だったら、俺だけ見ててよ、頼むから、…もう、玲於のことは忘れて。」
そんな言葉の後、離れた身体
恐る恐る先輩を見上げたら、目が合って
その目は、とても悲しそうで
…わたしがこうさせたんだ
わたしが、悪いんだ
胸が痛くてたまらなかった
涙、必死に堪えて
白濱先輩を見つめながら
でも、頭の中は、佐野先輩でいっぱいで
もう会えない
会っちゃいけない
わたしが悪いんだよ
中途半端な気持ちで白濱先輩に甘えた
わたしが悪いの
A「……ごめん、なさい、」
泣くの我慢しながら零した言葉に
白濱先輩は、何も答えてくれなくて
でもすぐ手を取って
デートの服、買いに行こうって言った
うんって答える声が、震えた
白濱先輩を傷つけていたことへの後悔と
名前がわからない気持ち悪い感情で
胸がいっぱいだった
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宇宙(プロフ) - きなこさんの作品全て素敵で何回も読み直しています！きなこさんのペースでお話の更新、待ってますね！！暇なときにでも近々今のきなこさんの気持ちや雑談などだけでも更新してくれたら嬉しいです(*´-`)！ (2018年10月4日 22時) (
レス) id: 4ccc9e8f19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんの書く隆二くんは私の大好きな隆二くんです(*´ω`*)きなこさんの書く隆二くん、臣、亜嵐くん、それから佐野先輩と夢主ちゃんが大好きです。 (2018年10月2日 0時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
きょーか(プロフ) - 亜嵐くんメインのお話も読んで見たいです (2018年8月29日 2時) (レス) id: 9ffd19f65a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん。 - ひとつしかお話がない、隆二くんのお話もまたみたいなあって思ってます (( 小声 )) 毎回毎回 長文でコメントしてしまってほんとにごめんなさい(＞＜)、、 (2018年8月16日 15時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん。 - れおくんのお話を書くのはきなこさんじゃなきゃやだってぐらい きなこさんの書くれおくんが好きです、(笑)多分他のメンバーもみんなです(笑) ただの登場人物って感じじゃなくて、その人そのものをみてる感じがして、本物感ってゆうんですかね？(笑) ん〜好きです、笑 (2018年8月16日 15時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年7月27日 22時
