なにもかも ページ26
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マユ『そんな、最初から諦めることないじゃん。』
A「…でも、もし反対されたらって思うと、怖くて無理。」
言うと、携帯の向こうで
はぁーって大きなため息が聞こえた
マユ『あのさ、一回きりの人生だよ。やりたいことやらなきゃ損じゃん。』
A「わかるけど…」
マユ『わかってるなら、頑張ろうよ。反対されるのが怖いなんて、言い訳にしか聞こえないよ。』
A「そんなんじゃないって。」
マユ『大学の時、専門行くの我慢したんでしょ？』
A「…うん。」
マユ『だったら就職先くらい自分で選ぼう。…わたしのおばさんにね、出版社で働いてるひとがいるの。お手伝いくらいなら、行かせてもらえるかもしれないから、』
A「え、…コネってこと？」
マユ『…言い方悪いよ。』
A「ごめん、…でもわたし…そんな手は、使いたくないかも。」
正直に言った
今まで、コネ入社とか、そういうの嫌ってずっと思ってたから
マユちゃん黙り込んじゃって
わたしも、なんて言えばいいかわからない
そのまま、暫く時間が経ったあと
マユ『…しつこく勧めてごめん。…まだわたしたち、1年だもんね。』
A「……。」
マユ『…今の話、なかったことにして。ごめんね、おやすみ。』
そして、突然切れた電話
ツー、ツーって、無機質な機械音が頭に響いた
…あれ、どうしよう
怒らせた？
わたしが悪かった？
…でも、コネは嫌って、伝えただけだし
もやもやする気持ちを抱えたまま
ベッドに座り込んで
ぼおっとふたつの紙袋を見つめた
…なにやってんだろ、わたし
なにもかもうまくいかない
しかも全部、自分のせいで
明日になっても、マユちゃん怒ってたらどうしよう
ほんとにひとりになっちゃうよ
泣きそうな気持ちでベッドに倒れこむ
天井が、いつもより低く見えた
わたしの世界が、狭くなっていく気がした
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宇宙(プロフ) - きなこさんの作品全て素敵で何回も読み直しています！きなこさんのペースでお話の更新、待ってますね！！暇なときにでも近々今のきなこさんの気持ちや雑談などだけでも更新してくれたら嬉しいです(*´-`)！ (2018年10月4日 22時) (
レス) id: 4ccc9e8f19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんの書く隆二くんは私の大好きな隆二くんです(*´ω`*)きなこさんの書く隆二くん、臣、亜嵐くん、それから佐野先輩と夢主ちゃんが大好きです。 (2018年10月2日 0時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
きょーか(プロフ) - 亜嵐くんメインのお話も読んで見たいです (2018年8月29日 2時) (レス) id: 9ffd19f65a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん。 - ひとつしかお話がない、隆二くんのお話もまたみたいなあって思ってます (( 小声 )) 毎回毎回 長文でコメントしてしまってほんとにごめんなさい(＞＜)、、 (2018年8月16日 15時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん。 - れおくんのお話を書くのはきなこさんじゃなきゃやだってぐらい きなこさんの書くれおくんが好きです、(笑)多分他のメンバーもみんなです(笑) ただの登場人物って感じじゃなくて、その人そのものをみてる感じがして、本物感ってゆうんですかね？(笑) ん〜好きです、笑 (2018年8月16日 15時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年7月27日 22時
