ただいま、初恋4【佐野玲於】

軽井沢 ページ45

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先輩の家にまさかのお泊まり事件のあと
なんだかずっとふわふわした気持ちで、気付けば9月になっていた

9月ってことは
9月ってことは…！



玲於「あ、ごめん待たせた。」

A「や 全然！」


今日から1泊2日
待ちに待った、軽井沢旅行なの！
昨日はワクワクして眠れなかった
佐野先輩の車だよ
ていうか、またお泊まりって やばすぎるよ

10時に迎えいくねって言われて
楽しみすぎて、10分前から外に出て待ってた
そしたら、ぴったり10時に 先輩の黒い車が角を曲がって うちの前で止まって
後ろも助手席も、誰も乗ってない
わたしがいちばんだ！

さすがに助手席は白濱先輩かなあって思って
後ろのドアを開けて 失礼しますって乗り込む
先輩、今日も相変わらずめちゃくちゃカッコよくて
いい匂いで、好き


A「先輩、あの、ずっと忘れてたんですけど…」

玲於「え？」

A「これ、あげる。」


言いながら、見せたもの
ずっと前あげるって言ってた サンシェード
ようやく思い出して
昨日の夜パパに頼んだの


玲於「うわ、笑 めっちゃ助かるけど待って、笑」

A「先輩ぽくてかわいいかなって。」

玲於「いやこれ俺っぽいの？笑」


すごくかわいいんだよ
あの、おもちゃが動き出すアニメのデザインで
先輩にぴったりって思った！


玲於「亜嵐くんに絶対笑われる。笑」

A「えー、かわいいのに。」

玲於「かわいい…まあ、うん。俺っぽいってか、お前の好みじゃね？これ。笑」

A「そうかな。」

玲於「いやでもほんと、助かります。お父さんにお礼言っといて。」

A「うん。」

玲於「よし…忘れ物ない？」


頷いたら、じゃあマユちゃんたちのとこ行くよって、アクセル踏んでる
いつも助手席だから、なんか変な感じ…
でも、先輩のうしろって 不思議と安心するなあ
バレないようにこっそり、先輩が運転してるの見てた
手、かわいい
アクセサリーいっぱい
いっこほしいなーってお願いしたら、なんて言われるかな




そのあと、20分くらい車に揺られて
とある駅で マユちゃんと白濱先輩を拾った
マユちゃん、一泊なのに荷物いっぱい
何が入ってるの？って聞いたら、お菓子、だって
今日の夜は朝まで語り明かすよ〜！って
この4人でいたら、絶対時間いくらあっても足りないだろうな

それから、途中サービスエリアに寄ったりしながら
結局3時間くらいかけて、目的地に到着した


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