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なんで ページ27





マユ『ただの男友達ならさ、もう最悪嫌われても、ずっと佐野先輩のことだけ考えときなってわたしも言うけどね、』

A「うん。」

マユ『白濱先輩ってほら、すごく優しいじゃん。なんならわたし、Aと白濱先輩付き合えばいいのにって思ってるくらいだし。』

A「ええ、」

マユ『まあそんなんだからさ、なんかこう…簡単に見捨てて欲しくないわけ。Aも同じ気持ちでしょ、たぶん。白濱先輩とは縁切りたくないでしょ。』

A「うん…けど、ワガママかなあって。わたし、白濱先輩に好かれるような人間じゃないくせに、気持ち、受け取れないって…なんかすごい生意気だし。」

マユ『生意気とかじゃないよ。それで気遣って好きでもないのに付き合う方が、先輩かわいそう。』

A「そうなんだけど、でも、こんなわたしがいつまでも仲良くしてていいのかなあって、たまに思う。」

マユ『いやいや…たぶん白濱先輩も、Aと付き合えないってことは分かってると思うのね。だからせめてさ、うん、ふたりのときに佐野先輩の話は避けた方がいいんじゃないかな。さすがに白濱先輩も傷つくと思うよ。』

A「…わかった、気をつける。」


言いながら時計見上げたら、もう23時になってた
…佐野先輩、行ったよね?
ライン来てないけど、大丈夫だよね


マユ『なんで佐野先輩かな〜、絶対白濱先輩のほうがいいと思うけどな〜』

A「…それはほんと、永遠の謎。」

マユ『やっぱ?笑』


ちょっとのモヤモヤを抱えながら、それからあと少しだけ話しして
じゃあまた近いうち遊ぼうねって、通話を切った
先輩からのラインは、まだ来てない
もう20分なのに

正直、このまま寝るなんて絶対できない
佐野先輩のこと、心配で、気になって気になって
ついに痺れを切らし、トーク画面を開いた

A [ お母さんのところ、行けましたか? ]

それだけ送る
深呼吸して携帯を握りしめた
どき、どき、心臓うるさくて
そんな中 返ってきたのは


玲於 [ ごめん。バイト急にヘルプ頼まれて、行けなかった ]


全身の血が、引いていく感覚
なんで?
行くって、約束したのに
今日しかないのに
お母さん、きっと待ってるのに

泣きそうになりながら、慌てて先輩に電話をかけた
コール音がうるさくて、なんかつらい


玲於『……もしもし、』


自信なさげなその声に、また胸が苦しくなった


優しい手→←あのとき



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maki(プロフ) - 今まで何お話、読み返したら、やっぱり佐野先輩とうまくいってほしい。。(;_;)先輩!!何してんのーー!!! (2018年8月5日 7時) (レス) id: 9583ac788f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - ほんとに今一番大好きな小説です。全然話長くしていただいてかまいません!笑更新これからも楽しみにしていますので大変だと思いますが頑張ってくださいね! (2018年7月5日 23時) (レス) id: cb039e5484 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんは更新率が高いことだけが取り柄だなんて、全然まったくそんなことないですよ(^^)きなこさんのお話を読むだけで元気になれます。いつもお話を読めること本当に嬉しいです。これからも応援しています。きなこさんの思ったまま書いてください! (2018年7月5日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さいくぅー (2018年7月5日 22時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - もうきなこさんの伏線が楽しみすぎます!!楽しみにしてます!! (2018年7月5日 22時) (レス) id: c6b1080ab1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2018年6月16日 21時

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