やっぱり ページ31
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帰りのタクシーの中
時計見たら1時過ぎててびっくり
そんなに経ってたんだ
玲於「ごめんほんと。ママ心配してない？」
A「大丈夫。寝てるとこ、こっそり出てきたから。」
玲於「…なにそれ危な。」
A「だって、言ったら絶対ダメって言われるし。」
玲於「バカ、当たり前だわ。ダメだよ、もう絶対すんなよ。」
A「…はい。」
こうやって わたしのために怒ってくれるとこ、好き
先輩の横顔ちらって見上げたら、ちゃんと綺麗な目してて 安心した
玲於「…母ちゃんね、誕生日覚えてたのって めっちゃびっくりしてた。」
A「…そっか。」
玲於「やっぱ、うん、Aの言う通り、当日に行ってよかったわ。明日だったら ダメだった気する。」
A「……うん。」
玲於「……この先さ、急に仲良くなんのは無理かもしんないけど、でもなんか、大丈夫かなって思った。…Aもそう思う？」
A「…うん、思う。先輩が嘘つかないで本当のこと伝えたから、お母さんも、嬉しかったと思うし…」
玲於「…よかった。」
そう呟いた先輩
恥ずかしそうにわたしのことちらって見て
目合わせて、小さく笑ってくれた
…よかった、本当に
先輩が言うように、きっとすぐに仲良くなるのは難しいかもしれないけど
これから長い時間をかけてでも、先輩が安心できる家族になってほしいな
…なってほしい、というか
たぶん、なる。絶対大丈夫
無理やりにでも、連れて行ってよかった
ほんとに嫌われるかもって思ったけど、必死になってよかった
少しは役に立てたかなあ
そのあと5分くらいタクシーに揺られて
わたしの家の前
ママ起きてたらどうしよって思ったけど、電気消えてて安心した
A「ごめんなさい、あの、お財布取ってくるから、」
玲於「いいよ、…今日はほんと、助かった。お前のおかげで。」
綺麗な目をした先輩
じぃーってわたしのこと見つめて
なんか恥ずかしい
運転手さんいるのに
なんて返事したらいいか わかんない
玲於「……早く寝んだよ。」
A「……うん。」
玲於「…おやすみ。」
最後、肩から落ちてたわたしのガウン そっと上げてくれて
また真っ直ぐ見つめられる
恥ずかしくて、うんって頷いたあと
すぐタクシーを降りた
先輩を乗せたタクシーが、角を曲がって見えなくなる
それを見つめながら、考えてた
…やっぱり、ちゃんと好きって伝えたいな
もっと近くで
先輩のこと 守りたいな
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maki(プロフ) - 今まで何お話、読み返したら、やっぱり佐野先輩とうまくいってほしい。。(;_;)先輩！！何してんのーー！！！ (2018年8月5日 7時) (
レス) id: 9583ac788f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - ほんとに今一番大好きな小説です。全然話長くしていただいてかまいません！笑更新これからも楽しみにしていますので大変だと思いますが頑張ってくださいね！ (2018年7月5日 23時) (レス) id: cb039e5484 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさんは更新率が高いことだけが取り柄だなんて、全然まったくそんなことないですよ(^^)きなこさんのお話を読むだけで元気になれます。いつもお話を読めること本当に嬉しいです。これからも応援しています。きなこさんの思ったまま書いてください！ (2018年7月5日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - さいくぅー (2018年7月5日 22時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - もうきなこさんの伏線が楽しみすぎます!!楽しみにしてます!! (2018年7月5日 22時) (レス) id: c6b1080ab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年6月16日 21時
